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12.激情プレイで魅せるクラシックピアノの寵児 = Yuja Wang

ユジャ・ワン (王羽佳, Yuja Wang)は1987年生まれの中国人のピアニストです。2003年にデビューし、世界中のオーケストラと共演し、数々の受賞歴を誇ります。見ての通り、クラシックピアニストながらジャズ・ロック的なアプローチも弾きこなし、ダイナミックで目を奪われるプレイを披露しています。超絶技巧とはまさにこういうプレイのことを言うのでしょう。

他にもソロピアノの超絶技巧を何曲か紹介しましょう。これぞ熊蜂の飛行と言わんばかりの「熊蜂の飛行」。

プログレ/ジャズロック風味を感じるプロキフィエフの「ピアノソナタ7番」などは、普段クラシックピアノを聞かないロック耳にも十分に訴えてくるものがあると思います。

クラシックのピアニストといえばそれこそ綺羅星のごとくスーパースターがいるわけですが、グレン・グールドは反骨精神、音楽への峻烈な探求心を感じるピアニストで、緊張感がみなぎるプレイを聞かせてくれます。グールドのピアノを聞くたびになぜか氷山、透き通った氷の塊が脳裏に浮かびます。

最後にソロピアノだけでなくオーケストラとの共演も1曲おススメします。ユジェ・ワンが名指揮者アバドと共演したプロコフィエフの「ピアノコンチェルト3番」をどうぞ。


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