マーケティング・コミュニケーション プログラムの開発 後半〜マーケティング・マネジメント第16版を読む

第12章 マーケティング・コミュニケーション 前回は目的の設定でした。
前回記事はこちら

今回は後半部分のターゲットオーディエンスから効果の測定まで説明します。

ターゲット・オーディエンスの明確化

まずは、ターゲットを決めます。

単にターゲット顧客ではなくて、新規顧客なのかリピーターなのか、他のブランドの顧客なのか、など具体的に決めることでメッセージが明確になってきます。

ターゲットオーディエンスは、ターゲット市場と必ずしも一致しません。
購入に決定を及ぼす関係者に向けられるものもあります。

例えば、小学生向けの教育関連の提供物で考えてみます。
使用者である子供には面白くて興味が持てることをメッセージの前面に押し出します。
一方、お金を払う保護者には勉強の役に立って子供飽きないコンテンツであることを伝える必要があるでしょう。

このようにターゲットオーディエンスが違うとメッセージの伝え方が全く変わってきます。

コミュニケーション・メディアの決定

コミュニケーションの方式には、主に9つあります。
① 広告
② オンラインメディア及びソーシャルメディア
③ モバイル・コミュニケーション
④ ダイレクト・マーケティング
⑤ イベントと経験
クチコミ
⑦ パブリシティとパブリック・リレーションズ
⑧ 人的販売
⑨ パッケージング

上の中で、もっともありがたいのは”クチコミ”です。

顧客が関係が近い家族や友人におすすめしてくれることが受け取る側にとっても信頼性が高いです。
顧客が積極的におすすめしたくなるような種まきが重要になってきます。

上記の中には、予算がなくてもすぐに取り組めることもあります。
いかに、コミュニケーションの重要性に意識を持って取り組めるのかが重要です。

コミュニケーション効果の測定

伝えたいメッセージがしっかりと伝わっているのかは気になります。
もしメッセージが間違って理解されていたらすぐに修正する必要があります。
効果検証においては、ターゲットとなる人を何人か選んで質問することが一番早い方法でしょう。

メッセージを再認(再び見た時に思い出せる)、再生(見なくても覚えている)できるかや、どのくらい見たか、どんな印象を持ったか、などのヒアリングに努めましょう。

例えば、広告チラシとかDMなどを配布して、割引クーポンで誘導する場合、簡単なアンケートをつけて持参してもらうというのもいいかもしれません。
一つでも有意義なコメントがあれば、ぜひ採用検討してみましょう。

コミュニケーションの伝え方については以下の記事にまとめています。

まとめ

今回はコミュニケーション・プログラムの後半のターゲットオーディエンス、コミュニケーションメディアの選定、効果の測定について説明しました。

予算が少なくすぐに取り掛かりたい方でも興味が持てそうなポイントをまとめているつもりです。

本記事を最後までお読みいただき有難うございました。

これまでの記事はマガジンにまとめています。


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