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ブランドストーリーを作ろう その4 ホンモノとは何か?

今回は、ブランドストーリーの重要要素である「ホンモノ」とは、についてです。

高級腕時計をはじめブランドものへの憧れは多くの人が自然に持っているものですよね。ホンモノの高級ブランドを身に着けるのを一つの目標としている人もいるのではないかと思います。

一方では、どこかの国の露店では、こういったブランドもののフェイク品が多く売られていて「これはホンモノのニセモノ」って言って売っているそうです(買ってはいけないですけどね)。

では、ホンモノとは何か?ということを考えたいと思います。

ニセモノとは?

ホンモノについての前に、反対語であるニセモノについて考えます。

ニセモノには、「偽造」と「模倣、模造」の2つに分かれます。

「偽造」は、本物の名前を付けて複製品のことです。複製品なのにロレックスのブランド名をつけることです。

「模倣、模造」は、いますでにあるものとそっくりの複製品ですが、名前は違うものです。ロレックスの腕時計とデザインはそっくりですが、ブランド名が違う場合です。

ちなみに、最近、街中で「nyaike」というナイキのロゴが猫になっているものを見ましたがあれはパロディで偽造でも模倣でもないですね。

当然、ニセモノはホンモノがないと存在することができません。ホンモノのあとに真似して作られるからニセモノです。では、最初につくればホンモノと認められるのでしょうか?

ホンモノとは何かを考える上で、キーワードとなるものがブランド・オーセンティシティです。

ブランド・オーセンティシティとは

ブランド・オーセンティシティとは、消費者が特定のブランドを「ホンモノ」とみなす主観的な評価のことを言います。

「ホンモノ」かどうかを認めるのは、生産者ではなく消費者の側にあるということです。

たとえば、最近、海外でも評価を高めている「日本酒」のホンモノとは何でしょう?

製法とは原料とかいろいろ定められたものがあると思いますが、それらはそれほど詳しくない消費者の目線では差別化ポイントではないかもしれません。

日本で作ったものかという原産地(カントリーオブオリジン)も重要な基準ではありますが、海外の蔵で日本酒造りに努めている酒蔵も出てきています。

「日本酒」という大きなくくりで、本物かどうかの区切りはできないのかもしれません。作り手の素材へのこだわり、伝統、技術継承、想い、そして、しっかりとした味が備われば「これぞホンモノの日本酒」と認められるのではないでしょうか?

ホンモノを目指そう

前述の通りホンモノかどうかを認めるのは消費者です。そのためには、モノであれサービスであれ、こだわりや想いを持ってやり続けることが重要です。そして、その姿勢を物語にして伝えることがブランドストーリーになります。

最後までお読みいただきありがとうございます。



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