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「志の輔らくご」に行ってきました

立川志の輔師匠の落語会 in 森之宮に行ってきました。

落語会なんて、去年の今頃はまったく興味も無かったです。ある方から、落語は言葉の魔法で他人の頭の中に自由に絵を描く芸術だ、と聞いたことがあって、今年になってから大阪の天満繁昌亭などの寄席に観に行かせてもらっています。

どの落語家さんが上手いとかそんなことを語れるほどの知識も経験もないのですが、「志の輔師匠の芸はすばらしい」と聞いていましたので、ぜひ一度観てみたいと思っていました。

落語というのは世界でもあまり類をみない芸能だそうです。噺家さんが一人で話す内容は、call to actionで聞いている側が想像力を働かせることによって情景化が行われます。

脳内の情景化によって、現実では前に座っているのは落語家一人ですが、そこには何人もの登場人物がいて、何もないところで酸っぱそうな梅干しがあったり、おいしそうなお酒があったりします。

そして、出だしの言葉で伏線を張っていて最後のオチでしっかりと回収するという技法を用いたりします。一つ一つの技法の細かさという近景と全体像を見渡せる遠景の両方でデザインされたストーリーになっています。

シンプルに笑える要素もあるし泣ける要素もある、さらに頭の体操にもなります。

十分に満足のいく3時間の落語会体験でした。シンプルに笑いに行くだけでも脳内の活性化につながりますが、言葉の使い方(話法)や想像力(デザイン思考)などを養うこともできそうだなぁと多います。

年明けのパルコも行ってみたいなぁ。

 

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