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日本サッカーとジャパニーズウィスキーの類似性

今から15年以上前の話ですが、出張でよくスコットランドに行く機会があったんです。

当時は、中村俊輔選手がセルティックで大活躍していてよく話題になりました。

スコットランドの人と話していてすごく覚えていることがあります。

日本の報道では、これだけ活躍していたらいずれ欧州のもっと大きなクラブに移籍できるのでは?っていうことがよく言われていました。

私が、「彼がいつまでセルティックでするのかわからないけど….」みたいな話をした時に言われました。

「大丈夫!これだけ活躍してるんだからクビになったりしないから安心しろ」でした。

「いやいや。そうじゃなくて・・・」って言いかけたところで、これだけ愛されているのに冷や水かけるのも申し訳ないとそれ以上は言いませんでした。

たぶん、スコットランドの人からしたら日本人のサッカー選手がそんな野心や期待を受けているなんて思いもしなかったのだと思います。

スコットランドでやっぱり楽しみだったのはスコッチウィスキーです。

いろんなブランドがありそれぞれに特徴があります。せっかく行ってるんだし楽しもうといろんなシングルモルトにチャレンジしていました。

実際に、味が理解できてかは自信ないですが・・・。

スコットランド人に、「日本にも「山崎」っていういいウィスキにーがあるのを俺は知ってるぞ」って言われました。

「山崎」は当時でも結構知られる存在なのは間違いないですが、言外には「日本人もやればできるじゃん」的な意味が含まれていたと思います。言ってみれば、当時のサッカーで言えば、中田英寿、中村俊介のような感じです。

日経新聞の文化時評(3月17日付)の「熟成1世紀、日本のウィスキー」では、日本のウィスキーが世界に挑戦して世界の5大ウィスキーの一角を占めるに至るまでの道のりが書かれていて、非常に興味深かったです。

日本のウィスキーが世界のコンテストに挑戦を始めたのが今から20年ほど前。日本のサッカー選手の欧州での挑戦が本格化した時期とそれほど離れてないと思います。

ジャパニーズウィスキーはこの20年ほどの間にすっかり世界の中でその地位を確立しています。製法、飲み方、宣伝方法など独自の文化を築き、厳格な自主基準を設けて自分を律することでライバルを迎え撃ちさらなる高みを目指しているそうです。

サッカーも昨年のワールドカップでドイツ、スペインを破り、欧州では数多くの日本選手が活躍するようになりました。まだまだ道半ばかとは思いますが、確実に成長はしていると思います。

一方で、日本代表がアジアでも熾烈な争いがあるように、ウィスキーも台湾などの新たな国が評価を高めているそうです。

世界の中でしっかりとその地位を築き上げようとしているジャパニーズウィスキーと着実に成長しようとしている日本のサッカー。

どちらも日本人の誇りとして応援していきたいなと思います。


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