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ちょっとづつ覚えてもらいましょう 単純接触効果-行動経済学の理解と実践26

朝の駅前に曜日が決まっているのか定期的に立っている市議会議員の方がいます。いつも、元気に「おはようございます!」と声掛けされています。

朝早くから寒い日も暑い日もご苦労だなぁと思いながら、私はその方が市議会議員候補のときから、朝っぱらから「おはようございます」だけを連呼して意味あんのかな?、と疑問に思っていました。

ちょっと狭い高架のところで立っているのもあって、人が多い時は正直ちょっと邪魔だな、と感じることもありました。

でも、結果として議員に当選されているので、この挨拶活動にも意味はあったんだろうと思います。

今回はそんな議員さんの朝の挨拶の効果を正当化する単純接触効果についてです。

単純接触効果とは?

はじめは興味が無かったり、苦手だと思っていても何度も見たり聞いたりしているうちに良い印象に変化する傾向のことを単純接触効果といいます。別名としてザイアンス効果ともいいます。

CM、広告などのプロモーションで目にしているとその時は興味ないと思っても、いざ必要になってスーパーの商品棚を確認するとCMで見覚えがある商品を手を取ってしまうというのはこの心理効果におかげと言えるでしょう。

情報発信の直後では情報源の信頼度が重視され、時間が経過するにしたがって内容だけの記憶が残るのがスリーパー効果とも関連が深いです。

スリーパー効果の記事はこちら。

単純接触効果は、営業活動などでもよく言われています。
営業は断られてからがはじまり・・・」といって、断られても足繁く訪問することで少しづつ相手が心を開いて、購入してくれるようになるという成功談を耳にすることがあります。

恋愛でも単純接触効果はあって、最初は興味なくても少しづつ接触機会を増やすことで好意を持ってくれるとが期待できるとされていますが、しつこいと嫌われますので気をつけましょう。

最初は見返りを期待しないことが大事

単純接触効果は顧客との関係で言うと初期の段階でのアプローチです。その段階でいきなり「買ってください」と言うのは強引が過ぎます。

マーケティングプロモーションでも営業活動でも(または恋愛でも)、まずは相手に自分のことを知ってもらうこと。そして、相手の”困りごと”は何で、自分がどんなふうにお役にたてそうかを手探りで探していくことが必要です。

まとめ

接触機会を増やすことで徐々に好意持ってもらう単純接触効果について説明しました。
前述の市議会議員さんは、挨拶で名前と顔を覚えてもらい当選できました。(それだけではないとは思いますが)。でも、再選するには実際の成果が大事になっててきますよね。
営業、マーケティング活動も同じです。買ってもらってからが大事です。気に入って、周りに勧めてもらうくらいに満足してもらうような努力が必要になってきます。

最後までお読みいただき有難うございました。


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