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ブランドストーリーを作ろう その3 ストーリーの構造パターンを知る

前回はブランドストーリーの「顧客を主役にすることの意義」についてでした。

今回はブランドストーリーを作る上での「基本構造について知る」です。

基本的なストーリーは、なんらかの問題が発生し(提起され)、その問題を解決するための思考錯誤から問題解決に向かうという「起承転結」のパターンを取ります。

構造パターンとは、ストーリーのパターンとは違い、読み手、聞き手が登場人物の気持ちに共感し、自身の気持ちも揺れるタイミングを表しています。

「ブランドストーリーのつくりかた(ミリ・ロドリゲス著)」では、よく使われる8つの構造パターンが紹介されています。この8つの中にも高度な表現技術が求められるものもありますので、まずは、マーケターがストーリー作りに取り組む際に手を付けやすい3つのパターンを紹介します。

パターン1:モノミス型

モノミスとは、英雄(モノ)神話(ミス)という意味です。

モノミス型

「ロード・オブ・ザ・リング」のように冒険に出て、いろんな困難を乗り越えて、経験を重ねて成功を掴むというようなお話は聴衆の気持ちを惹きつけます。

ブランド・ストーリーにおいて、顧客を英雄に見立てて、自社の商品やサービスが、どのように顧客が成長、変身するかを示したいときに有効です。

パターン2:一点集中型

いくつかの視点のストーリーで、一つのメッセージを伝える方法です。

1点集中型

映画でいうとイギリス映画で「ラブ・アクチュアリー」というのがありました。いくつかのストーリーが平行して進みますが伝えたいメッセージは一つです。

ブランドメッセージのメッセージを一本柱に絞っていくつかのストーリーでメッセージを補完していきたい場合には一点集中型が有効でしょう。

パターン3:花びら型

いくつかのストーリーの組み合わせという点では「一点集中型」と類似していますが、それぞれに伝えたいメッセージの核がことなる場合には「花びら型」を活用します。

花びら型

「鬼滅の刃」なんかはこのタイプと言えるかもしれませんね。それぞれの柱と鬼が別々のストーリーとメッセージを伝えています。

伝えたいブランドメッセージがいくつかあるとき、ターゲットとする顧客セグメントが複数ある場合など、「花びら型」が有効でしょう。

まとめ

ブランド・ストーリーを作るにあたっての基本となる構造の3つについてでした。
前述の通り「ブランドストーリーのつくりかた」では他に5つの構造を紹介しています。
伝えたいこと(理念)、主人公(顧客)が明確になってどのような構造で描くべきかが見えてきたのではないでしょうか?


最後までお読みいただきありがとうございます。

参考書籍


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