そのトンネルは自然の力を増幅させる
地域の誇りである清津峡。2018年の大地の芸術祭で、
清津峡渓谷トンネルは斬新なアートに再生された。
既存のトンネルに設けられた新たな装置で魅力的な
空間が生み出されている。点がつながり線へ、そして
面で捉えられたトンネルは一連の空間を作り出す。
2021年にはリニューアルされ、斬新なアート空間に。
よみがえった清津峡渓谷トンネル。
そして、光のトンネルはいかにして生まれたか。
さまざまな困難を乗り越え、生まれた唯一の空間。
次に訪れたのは、越後妻有清津倉庫美術館 SoKo。
山本想太郎氏の設計で2021年にグッドデザイン賞に。
黄色い旗が並べられ、過去の記憶が再現される。
そして、プールも新しい作品の場となっている。
アートの持つ力を感じている、単体として力を持つ
アートだけでなく自然の力を増幅し、新しい空間体験
を生み出す装置としてのアートもある。清津峡渓谷
トンネルで体験したそこにしかない風景がある。途中
に設けられた展望所には、異なるデザインがなされ
高揚感を抱かせる。そして最後に現れる光のトンネル。
既存のトンネルに沿うように設置されたステンレス
や水盤に映し出される印象的な風景に心を奪われた。
アートと自然をめぐる旅はやはり楽しく刺激的だ。
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