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京都の日帰りの旅を締めくくろう


昨年の10月に関西に戻ってきて、初めての京都への
日帰り旅。折りたたみ自転車で、阪急の大宮駅から
京都をめぐり、最後の目的地の下鴨神社へとたどり
着いた。旅先の日本建築の寺社なども目的地の一つ。


下鴨神社の周囲に広がる糺の森を進む
参道には神木が立ち
空を木々の枝葉がおおう
加茂御祖神社社頭図は室町時代に描かれた図を模写したもの
参道の先にそびえる朱色の美しい楼門
高さ13mの二重門の形式で二階には高欄が取り付く
楼門をくぐり境内へ。三手先の斗栱などに目を止めつつ
時を重ねる神社の内部をみまわして
境内の中央には舞殿。入母屋造の檜皮葺で
垂木の先端には金色の化粧金物
舞殿では、葵祭りで勅使が御祭文を奏上され東遊が奉納される

東遊は平安時代から続く、雅楽にあわせ披露される舞

こちらは橋殿。同様に入母屋造で檜皮葺で
5月12日の御蔭祭(みかげまつり)の際に御神宝を奉安する御殿
神服殿には平安時代から天皇の御座所。普段は開かずの間に
2015年の式年遷宮で植え替えられた擬雪という名の白玉椿
四脚門の中門をくぐり本殿へ
本殿の前には鴨の社のえと詣
お参りをすませて楼門をくぐって
格子戸に六角吊灯籠。神社の風景を味わいつつ
下鴨神社と糺の森を後にする
参道沿いにはさざれ石
糺の森に包まれた参道を引き返す
参道を曲がれば下鴨神社の摂社の河合神社
女性守護としての信仰を集めるお社は
鴨長明が幼少期を過ごしたお社でもある

太古の社。過去の場所から未来を考えるきっかけに

上賀茂神社と下鴨神社が舞台の京都三大祭りの葵祭

下鴨神社の正式名称は、賀茂御祖(かもみおや)神社。
式内社(名神大社)、山城国一宮、二十二社(上七社)の
一社で、神社本庁の別表神社でもある。鴨川の下流に
まつられていることから下鴨神社と呼ばれるという。

ご祭神 
賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)西殿
玉依媛命  (たまよりひめのみこと) 東殿

賀茂建角身命は、古代の京都をひらかれた神さまで、
山城の国一宮の京都の守護神としてまつられている。
玉依媛命は、鴨川で禊(みそぎ─身を清める儀式)を
されているときに、上流より流れ来た丹塗の矢を拾い
床におかれたところ、矢は男神となられ、結婚され、
お子をお生みになったとの神話が伝えられ、古くから
縁結、子育ての神さまとして信仰されているという。

神社の建物や歴史についても学びながら、少しずつ旅
を続けていこう。1000年以上前から連綿と続く歴史。
その延長線上に今の時代、そしてその先に未来がある。
旅を通して今を感じ、旅を振り返っては過去にふれ、
また未来へと思いをはせ、次の新たな旅を始めよう。

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