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デザインに満ちたホテルの空間へ

隈研吾氏により2020年に再度手掛けられた新風館は、
映画館のアップリンク京都、商業施設、そして核となる
日本に初上陸のエースホテル京都からなる複合施設。

1999年にシアトルで誕生したエースホテル。アメリカ
とイギリスで展開している9つのホテルは住民と旅人
の交流の場となり、街に新しいカルチャーを生み出し
てきたという。まずはそのオープンな空間へ向かう。

ずっと気になっていた新風館をようやく訪れた
まだ時間も早く開店前の店舗の間を通り
ホテルのロビーにつながる通路へ
暗がり先にある光のたまり
そこにはエースホテル京都のロビーが広がる
その光に満ちた空間に、大胆なデザインに気持ちも高まる
そこは地元の住民も気軽に立ち寄れる活気のある場所
吹き抜け空間にからみあう格子のデザイン
などとソファに腰を降ろしてゆったりと
すぐ後ろのポットのタペストリーの下の入口の先には
シンプルな内装にも温かみのある雰囲気のカフェ

初の海外出店となるStumptown Coffee Roasters

そして優しい雰囲気のシルエットと生地の色合いや
柔らかなデザインのエースホテルのサインは

柚木沙弥郎氏によるもの。その仕事に憧れる

トイレのピクトにも柚木氏の雰囲気
ロビーには素材感のある大きなうつわに
丸太を切り放したような縦ルーバーの柔らかなデザイン
その奥のギャラリースペースには
27歳となったアーティストのMOMOの作品
現在の自分の年齢と、27歳という年齢でこの世を去った
バスキアやジミ・ヘンドリックスへの思いが重ねられる
テキストスタイルアートのTuning 27は

エースホテル京都に1カ月滞在し作成されたもの

アートにあふれるロビーをめぐる
格子の背面にはしょうぶ学園で作られたファブリックアート

障害者支援事業の柱となっているものづくり

北村信彦氏のネオンアートのモチーフは大日如来という
ロビー空間をうめつくすデザインされたライティング

モデュレックスにより非日常の空間が演出されている

柔らかな光を帯びる銅板仕上げのレセプションカウンターは

金沢の鋳物メーカーの能作により手掛けられている

ぐるりとロビーをめぐりエントランスから外へ
エースホテル京都の外観を見上げる。重なりあうルーバーや
先端の薄い庇、大胆な木組みのデザインが組み合わされている
外部からも木組みと格子状の照明のデザインを楽しみつつ
柔らかな感触の手摺のデザインにも目を止める
その奥にある外部からのカフェの入口や
ホテルのサブエントランスとギャラリースペースと
エースホテル京都の空間やデザインを楽しんだ

エースホテル京都には楽しいデザインがあふれいてる

宿泊利用もいつの日か。柚木氏の作品にもひかれる

新風館の建物の中からホテルの空間へ。通路部分の光
は抑制されて、その先には光に満ちた空間が見える。
ロビーには、大きな開口部からの自然光と空間全体
に広がる立体的な格子状の照明器具。そして迫力の
ある木組みの構成が空間を特徴的なものとしている。

活気があふれるロビーの空間はとても居心地がよい。
ソファに腰掛けて、その空間を体感してみる。旅人、
住民が交差する空間。洗練されたデザイン、温かみの
ある柚木氏の作品、京都の地で生まれた現代アート。

視覚から、また五感で伝わってくる様々なデザインに
心も高まる刺激的な場所。海外初出店のカフェもある。
また近くを通りがかった際はふらりと立ち寄りたい。

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