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山中に現れる宇宙船のような建物


武雄市こども図書館で少しゆっくりしすぎたかなと思い
ながらも山中を進んでいく。前方に見えてきた宇宙船の
ような建物は、佐賀県立宇宙科学館で通称「ゆめぎんが」
山々に囲まれた自然の中で、ひときわ異彩を放っている。



正面にまわってエントランスへの大階段を上っていく。
宇宙船をイメージしたデザインや各部分のパーツにより、
建物のように見えない。跳ね出し部分を支える柱は細く
建物に浮遊感がある。右手の球体はプラネタリウムで、
左の半球体は天文台である。プラネタリウムと天文台の
大きさの関係は地球と月の大きさにほぼ比例するという。
それに気づいた人は、かなりの宇宙マニアなはずである。

イメージキャラクターのウーたんが出迎えてくれる
プラネタリウムの球体が建物に貫入している。迫力あるデザイン

※佐藤総合計画ホームページ参照

建物を設計したのは、株式会社佐藤総合計画である。
内部の展示を、空間デザインで有名な乃村工藝社が
手掛けているのも見所である。佐藤総合計画ホーム
ページでは建物の印象的な外観をみることができる。



ホールを抜けて進んでいくと、反対側のテラスに出る
ことができる。周囲を山々に囲まれたのどかな場所に、
この建物は建設したというより、降り立ったかのような
外観である。反対から見てもその浮遊感が際立っている。


 


※佐賀県立宇宙博物館ホームページ参照
※佐賀県立宇宙博物館ホームページ参照

建物は1999年に建設されたが、2015年にリニューアル
され展示も新しくなっている。ゆめぎんがは、九州では
最大級の科学館で、パンフレットにじゃ面白そうな展示
がたくさん記載されている。武雄市には、こども図書館
の本だけでなく、実際に体験できる場所もある。館長の
施設紹介の動画はとてもわかりやすく、見ていて楽しい。



ホールに展示されていた巨大なコロコロ装置


佐賀県立宇宙科学館は2022年のテレビ東京の全日本
コロコロからくり装置王決定戦で2位になっている。
ロビーにはその装置をリメイクしたものが設置され、
全長20mを超える壮大な規模の作品となっている。

毎年行われているビーコロ展は3月19日からのため、
実際に動いている様子を見ることはできなかったが、
後で動画を視聴できた。これを見れば佐賀通になれる。



まだ旅の序盤なので、あまりゆっくりはしていられない。
ゆめぎんがを楽しむには半日程度は十分にかかりそうだ。
今回は建物のスケール感やデザインのみを満喫した。次の
目的地の嬉野までは小一時間。お昼は嬉野でいただこう。

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