Yasuko Chigira

クリエイティブ・コミュニケーター。ドイツ暮らしの中で、次のビジョンを探索中。日本でプロ…

Yasuko Chigira

クリエイティブ・コミュニケーター。ドイツ暮らしの中で、次のビジョンを探索中。日本でプロダクト&UXデザイン、企画、コミュニティ作りに携わる。一児の母。

最近の記事

もう膨らまないと思っていたお腹

「わたしのお腹が大きくなる日はもう来ないかもしれないなぁ」と思っていた、フラットだったお腹が今パンパンに重たーくなっている。 歩けば股関節が痛く、座っても苦しく、夜は眠れず。もう一度こんなふうに苦しくも楽しみな日が訪れるとは。 見知らぬ土地での出産4歳半になる長女は、デュッセルドルフに来てから1ヶ月後に産まれた。「出産なんて全人類共通のことなのだからどこで産んでも大丈夫」と、心配する同僚をあしらった。産休に入ってすぐに渡独し、産院を探して出産した。 長女の出産は、普通に

    • 多様性を受け入れる社会の背景にあるもの

      2021年もあと1ヶ月を切りましたね。ドイツはすっかり暗〜いジメジメと寒い冬に入りました。 ついこの間までは「今年は予防接種も普及したし、コロナ終息モードで明るいクリスマスマーケットを楽しめるかな?!」と思っていたところが、あれよあれよとドイツの感染者数が過去最高を突破して、今急激に規制が強まっています。。生活必需品以外の小売店も予防接種した人or回復した人しか入れなくなりました。 新しいルールができると、Ortnungsamtと呼ばれるルール守らせ隊が一斉に街に繰り出し

      • 初めてのお友達〜言葉の壁を越えて〜

        先日、初めて娘が作ったお友達が家に遊びに来てくれた。ドイツの保育園で出逢い、親の手を借りずに、自分の力で初めて作ったお友達だ。今まではわたしの友人関係で娘にお友達ができるパターンしかなかったのに。 3歳になったばかりの、少し年下の女の子。セルビアから来たお母さんと、ギリシャ人のお父さんを持つその子は、ドイツ語しか喋らない。家では完全に日本語で育てられている娘にとって、コミュニケーションは簡単なわけではないはずだ。 保育園の先生の話によると、娘は自分より小さいその子のお世話

        • 「消費せよ!」と言われない暮らし

          ドイツに来て3年、ここ数週間は学んだことを言葉にしようと自分と戦う日々を過ごしてきました。日本の人に伝えたい日独の違いは色々あるのですが、一番大きい違いは”消費”の考え方についてです。 消費するほど良い生活が送れるのか?日本は政治の重要課題(=国の重要課題)はとにもかくにも景気対策と言われることが多いですね。人々は国から「消費しましょう!」というメッセージを受け続けています。テレビ、電車、駅、スーパー、コンビニ、家電量販店、街は「通りがかる人をもっと消費させよう、欲しい気持

        もう膨らまないと思っていたお腹

          母になってわかった「子供の可愛さ」の真実

          今日は母の日。三日前、もうすぐ三歳になる娘に手作りのお花をもらいました。娘は隣の部屋でパパと一緒に作ったお花を、母の日当日を待たず速攻で渡しにきてくれました(笑)。 少し前までまさか自分が”母”と呼ばれるものになり、母の日のプレゼントをもらうようになるなんて想像もしませんでした。 学校や仕事、結婚は辞めることができるけれど、母には一度なったら辞めることができない。 世のイメージするような優しい母に自分もなれるだろうか?と、自分が母というものになるのが怖くもありました。

          母になってわかった「子供の可愛さ」の真実

          ドイツのコロナ対策暮らし

          ドイツが新型コロナウィルスの対策として一斉休校の措置を始めてから三週間が経ちます。ヨーロッパの感染者増加を心配して日本の友人から連絡をもらったりします。ドイツは感染者数が多い割には比較的落ち着いているように感じます。心配してくれている友人に安心してもらうため、また他の方にも参考にしていただけることもあるかもしれないと思い、デュッセルドルフ在住の一市民から見えるドイツのコロナ対策の状況や感じたことをまとめてみました。 三月中旬、ドイツ一斉休校。大規模なコロナ対策開始。 ヨー

          ドイツのコロナ対策暮らし

          無包装のお店が幸せをくれた理由

          ヨーロッパでは環境意識が高いとはよく聞きますが、ドイツに住んでみてそれを本当に実感しました。もちろん人によって程度は異なるものの、インテリな人たちほど環境意識が高いようです。スーパーに並ぶ少し高価なビオ商品が人気だったり、話していてこの人頭がいいなぁと感じる人はベジタリアンだったりします。ちなみにビオとベジタリアン共に、大事な目的は環境保護であり、自身の健康だけを考えているのではないそうです。そんなヨーロッパで最近流行しているという「無包装のお店」が、気づけばここデュッセルド

          無包装のお店が幸せをくれた理由