怒涛の1ヶ月 子どもの入院

実家に帰って平和に過ごす予定だったゴールデンウィークが、4月24日の夜の出来事で一気に変わった。
突然子どもが発熱、いつものように38度弱の風邪、かと思いきや、寝ている間に一気に40度まで上がり、ついに我が子もなってしまった。。。熱性けいれん。

もう思い出したくないくらい、ワードを見るだけで怖くなるくらい、こうやって気持ちを整理すべきだと思いつつすでに3週間経ってしまうくらい、間違いなくこれまでの人生で一番の恐怖体験だった。完全にトラウマになった。

これまでも怖い経験はたくさんあった、川で溺れたこともあるし車にぶつかって入院したこともある、インドネシアで怖い思いもした。
だけど、それらを遥かに超えるくらい、自分自身が経験する怖い経験と、大事な子どもが苦しむ様子を見ることは、比べ物にならないくらい私も苦しかった。

子どもはまだ1歳なのに、よく頑張った。2回も起こった熱性けいれん、車が大好きだから救急車に乗った時は少しだけ意識が戻った。入院中はいろんな管に繋がれて、何度も注射されて本当に見てて辛かった。だけど、点滴をアンパンマンみたいでかっこいいねと言うと、未だにピーピーしゃ(救急車)、アンパンマンと自分の刺されたところを指差して言う。

詳しく思い出したくないけど、入院は本当に大変だった。私のご飯はいつまで経っても出てこなかったり、子どもはきついからずっと抱っこ、元気になったら動きたくても動けないからストレスが溜まっているようで、すっかりYoutubeっ子になってしまった。元気になったら何したい?って聞いたら、子どもの言葉でお砂場と西松屋行きたいって。いつもしている普段の日常が、どれだけありがたいかを強く感じた。家で旦那と三人で食べるご飯やいつものお布団で寝れる有り難みをひしひしと感じた。バタバタ過ごす日常がとても愛おしく感じた。

やっと元気になり、保育園に復活した途端、やはり疲れていたのかまた風邪をもらってしまった。
と同時に、私の熱性けいれんへのトラウマが始まった。他の親たち、この気持ちどうしてるんだろう?少し熱が上がるだけで怖すぎて、30分おきに熱を測ってしまう。ちょっと高くなるとまだ入れたことのない予防薬を入れるべきか迷い、おろおろし続ける。
そして私も熱性けいれん&入院の心労がすごすぎて、自分意外と強いじゃんと思っていたら、黒目にヘルペスができてしまった。黒目にできるのとびっくりしたけど、放置したら失明する怖い病気らしい。原因はストレス、疲れ。。そしてもう片方の目にもものもらいができる始末。本当に疲れ果てている。。

とにかくこんな恐怖に熱性けいれんを何度か起こした子の親は向き合っているんだなと、さらにもっと怖い病気になった子達の親の気持ちを考えると、、本当に親になるって大変だなと思った。
私も体調が悪いから、少しのことで迷ったり不安になったりが今も続いている。そして仕事も休みがちになり、自分の自尊心が育児でも仕事でも下がってしまっている今。。なかなかハード。この気の流れから早く抜け出したい。

そして、育児という命を守る仕事を、1人または2人でやっていくのは、全く自然体じゃないし人間らしくないなとこれまで以上に強く感じる。コミュニティもない、地域社会の繋がりもない、親も近くにいない、都会に暮らす核家族。やっぱりとても不自然で成り立たない構図なんじゃないかなと。昔は親や親戚が周りにいたから、責任感やら不安やらが拡散されてた。それを2人だけで担うとか荷が重すぎる。そして2人でやるものじゃ本来ないから、2人の間でいざこざが起こってしまう。やっぱり今の日本社会の育児の環境、相当おかしいと思う。インドネシアにいた時は、ベビーシッターやら家政婦やら、何十人もいる家族親戚全員が1人の子どもを一緒に育ててくれてるんだな、と現地の友達を見てて感じた。私は1人、旦那と2人で全てを背負うほど、なかなか強くなれないし、やっぱり子どもは家族親戚、地域社会全体で育てるものだと思う。そりゃあ日本、少子化なるよねって思う。

そして全くトピックは変わるけど、子どもが入院する2日前まで転職活動をしていた。こんなに自分の価値観ややりたいことにぴったりな会社はもう出会えないだろう、という会社に出会った。オファーを最終的にはもらえた。
子どもと離れてまで時間作るなら、そこはちゃんと自分が納得できる仕事をしたいし充実させたいともがいて動いた結果見つかった会社だった。
未経験分野なので、最初は見習いからだけど、みんな海外の大学院出たような人たちばっかでオファーをもらえるだけありがたい、そんな会社だった。

即、進めたいって思っていた。だけど、それは自分のキャリアのことだけを考えた場合。まだ一歳の子どものこと、家のこと、親が近くにいない私にとって、そこもしっかりうまくバランスとってやってけるか考える必要があった。悩みに悩み続けた。1週間、毎日毎瞬自分の答えが違った。

「とりあえずやってみよう、やってみないと分からない」、「こんな貴重な機会二度とない」、「運命的な会社に出会えた、絶対入りたい」と思うときもあれば、「いや、両立無理じゃない?」「経験ない上に制限ある時間の中でやるとなるとそれこそ寝らずに土日返上になるな」、とか。

結果、このタイミングではないな、今子どもと過ごしている時間は必ず死守したいな、そのためには自分が寝る間を削るしかないな、けどその体力に自信はない、、ということでやむなく辞退をした。けど、絶対数年後、経験を積んでジョインできる機会があれば良いなと思う。

この決断をした二日後に起きた熱性けいれん&入院。本当にこの決断をして良かったなと思う。少しでも体調崩すと怖くなるから今まで以上に気をつけないといけないし、ひどくなりそうな状態で保育園に預けられなくなった。まずは今は子ども中心で過ごして行きたいと思う。

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