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ジャンガリアン・ハムスターの育て方

 こんばんは。Sagishiです。

 今回は初めての動物関連の記事です。わたしは2年以上ジャンガリアン・ハムスターを飼っています。名前はもちおです。

 ジャンガリアン・ハムスターは寿命が2年程度と、とても短命です。もちおは2歳6ヶ月以上ですが、まだまだ元気で身体もフワフワ。動きもパワフルですが、だんだん弱ってきていて、今日は健康診断と爪切りのために病院にも行きました。

 今回の記事では、どういう環境で育てたらハムスターは長生きするのか、わたしの家で成功していると思われる実践例を紹介していこうと思います。

 ネットではハムスターの動画が人気を得ていることも多いです。中には、犬や猫などの動物に近づけているものがあります。しかし、こういったことは絶対にやめてください。ハムスターは声を出せない動物なので、恐怖で動けない状態でも何も言えません。自分より大きな動物のそばにいることが、どれだけ大きなストレスになるか想像もできません。

 犬や猫のそばにハムスターを近づける行為は、ハムスターの寿命を縮めることはあっても伸ばすことはありません。絶対にしないでください。

1 生活環境

1-1 ケージ内環境

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 写真は、わたしの家のハムスター・ケージです。一般的なハムスターのケージより広めだと思います。本来は服などを仕舞うための収納ケースを、ケージとして使っています。

 ハムスターは本来は地中で生活する動物なので、うまく高低差を認識することができません。高いところにいても何もない空間へ走っていってしまいます。よく2階建てハウスなどが売られていますが、落下死する危険性があるので絶対使わないでください。とにかく高低差がない、極力登ることができないようなようなケージ内環境にしましょう。

 また、金属網のケージは避けましょう。金属を噛むと歯が曲がり、不正咬合になる可能性があります。毎月病院で歯を切るような事態になると、相当大変です。ハムスターにとって、外出は危険だらけです。可能な限りリスクがない環境で育ててあげましょう。

 写真内にあるものは、すべてAmazonでも購入できます。

(ハムスターと相性が合うものを選びましょう)
小屋(なんでもOKです。あまり使わない時期もある)
砂場(可能な限り大きい砂場にしましょう)
(ハムスターと相性が合うものを選びましょう)
水場(倒れないよう、足元を木の台で固定しています)
回し車(床に固定。ハムスターの体型に合わせた大きさを選びましょう)
陶器トンネル(陶器の上で身体を冷やすのであったほうがいいです)


1-2 藁

 こだわりポイントは藁の量ですね。ペットショップでは、ほとんど藁が敷かれていないですが、潜れるくらい藁を入れるのが正解です。

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 わたしはを1.5袋くらい入れています。もちおはほぼいつも小屋や回し車の裏で寝ています。ハムスターが潜れるor隠れられるスペース、人の視線を避けられるようなスペースを作るのはとても大事です。

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 また、藁にはこういう木片が混じっていることがあるので、事前に探して取り除くのが良いかなと思います。1ヶ月に1回は藁をすべて変えましょう。すごい量のうんちちが出てきますよ。


1-3 砂場

 砂場はなるべく大きめのものを買いましょう。ハムスターにとって砂場は大きくて困ることはないです。広ければ広いほど色々な使い方をしてくれるので、ストレス解消に効果があります。

 ハムスターにとっての砂場は、トイレ and お風呂 and 食事場所 and 寝る場所 and 遊ぶ場所なので、重要度はとても高いです。 

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 2~3日に1回は砂をすべて変えて、容器は洗ってあげましょう。


1-4 ごはん

・主食/ペレット
SANKO ハムスタープラス ダイエットメンテナンス
ハムスターセレクションプロ メンテナンス

 ジャンガリアン・ハムスターの体重は、40g程度を維持するのがベスト。45gを超えてくると肥満です。

 ペレットは1日2~3g程度をあたえます。「ダイエットメンテナンス」は、肥満防止に効果のあるペレットなので常用をおすすめします。体調が悪そうなときや栄養不足のときは「プロメンテナンス」を使いましょう。


・おやつ
自然派 おいしいとうふ」(2~3日に1枚程度)
自然派 おいしいコーン」(2~3日に1つぶ程度)
粟の穂 赤穂 無農薬栽培 国産」(2~3日に1房程度)
自然派宣言 チンゲン菜チップ」(1日にひとつまみ程度)
「ブロッコリースプラウト」「豆苗」(近くのスーパーで。1週間に2本程度)

 おすすめのおやつです。いずれも国産無農薬です。ハムスターのおやつと言えばナッツ類が定番に思われるでしょうが、ナッツ類は脂質が非常に多く含まれているため、1ヶ月に1粒程度しかあげてはいけないです。

 ナッツ類はハムスターの体調バランスに良くないので、適切なエネルギーを与えたい時はたんぱく質の多い「とうふ」「にぼし」、繊維質・甘いものをあげたいときは「コーン」、鉄分やビタミンEは「粟」、ビタミンCやAは「チンゲン菜チップ」「ブロッコリースプラウト」など、ハムスターの様子や体調にあわせておやつを選択するのがベストです。

 なお「ブロッコリースプラウト」は、水をよく切った状態であたえてください。水分量の多い食べ物は、ハムスターには負担になります。


・補助食
プロテイン エナジーバイト」(1日に1g以下)

 ハムスターの体調が悪い、食欲不良なときに使う補助食です。なかなかの効果があるので、高齢のハムスター専用の商品です。


・水
 水道水で良いですが、最低でも1日に1回は交換してください。可能なら、2~3回交換すると良いです。


2 体調管理

2-1 温度・湿度

 必ずエアコンを使って温度管理しましょう。エアコンがない家でハムスターを飼うのは絶対にやめたほうが良いです。夏は冷房なしでは乗り越えられないですし、冬はヒーター等では局所的にしか温めることができないため、ヒーターがない場所でハムスターが寝てしまったら全く意味がないです。

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 暑いとこういう風に、ものに身体をくっつけて横たわります。動物はかんたんに体調を崩しますし、最悪の場合には死に至ります。温度管理は本当に大事なので、絶対に手を抜かないようにしましょう。

 ジャンガリアン・ハムスターは、温度は20~23℃程度をキープするのがベストです。湿度は50%程度が良いです。温度計は1個だけだと信用できないので2~3個は設置して、温度管理をしましょう。

 ここからはプラスアルファになるでしょうが、わたしの家ではスマートデバイスの「Nature Remo」を設置していて、室温が17℃以下や25℃以上になると、自動的に冷暖房を起動するようにしています。

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 遠隔でも温度管理ができるので、外出していても安心です。また停電にも対応できるよう、非常用の蓄電池「Eco Flow DELTA1000」も用意してます。数時間は停電してもエアコンが使えます。


2-2 体重

 ジャンガリアン・ハムスターの体重は40g程度を維持するのがベストで、45gを超えてくると肥満です。

 ペットショップのハムスターはたいてい運動不足で肥満ですので、お迎えしたらまず体重を測りましょう。もちおは最初60gで、本当にびっくりしました。肥満は寿命を縮める、病気になる最大の原因です。

 幸いもちおは、一ヶ月程度で45g程度までダイエットできました。運動のために回し車を設置しましょう。ハムスターは数時間以上、回し車を回し続けることもあるので、回し車は両面テープなどで固定したほうが良いです。

 ハムスターは2~3日に1回は体重を測りましょう。体重は健康のバロメーターなので、頻繁に測ってください。ただでさえ小さなハムスター、急激に体重が減ったら病気のサインで危険です。特に高齢になったハムスターは歯が弱ってくるので、ある日ペレットをうまく食べれなくなってしまいます。それに気づかないと、最悪餓死してしまうことも考えられます。なので、体重管理はとても大事です。

 ハムスターはよく動くので、フタのできる保存容器などに入ってもらい、容器ごと体重計に載せるのがおすすめです。歯が弱ってきたハムスターにはすりこぎ棒でペレットを砕いて与えると良いです。

 また、うんちちの色は、やや濃い茶色ぐらいが良いかなと思います。薄い色だと栄養バランスが悪いかもしれません、真っ黒だと病気の可能性があるので、よくチェックしてあげてください。


2-3 爪切り

 諸説ありますが、ハムスターにとって外出することは極めてリスクが高い行為です。特別に必要性を感じるような不調を感じない限りは、病院に行くことは控えたほうがいいと、現在のわたしは思っています。

 というのも、本当にハムスターのために親身になってくれる動物病院は限りなく少ない、という実体験があるからです。特に2歳を超えるような高齢のハムスターはやめたほうが良いです。

 しかしどうしても爪が長すぎる、爪で怪我をする危険性を感じる場合は、ケージ内環境に土を導入して、土を掘ることで爪が研磨される可能性にチャレンジするなどが、現実的だと思います。

 またカットするなら、やはり病院でカットしてもらうことになります。ハムスターの爪には血管が通っているので、素人が不用意に爪切りをすると出血の危険があります。ハムスターの爪切りをするのは困難です。

 外出の際には、専用のケージなどを使いましょう。給水器が付属しているものが多いですが、水がこぼれてハムスターが濡れたら体調を崩してしまう恐れがあります。ハムスターは濡らしたら絶対にだめです。給水器は外してください。

 外出時の温度管理は本当に難しいです。夏が特に厳しく、車での移動でないと危険です。20℃程度を保てるような状態が理想です。


3 遊び

 ハムスターは、だいたい夜の20時~7時のうち4~5時間ほど活動的になります。日中は2~6回程度、水分補給やトイレに出てくるだけで、ほとんどの時間は寝ています。寝るのが仕事ですね。

 夜は普通に暗くしてあげて、お昼は光が出ているようにすれば良いです。ハムスターとのふれあいですが、活動時間に2~10分程度、手に触れさせるなどしてみましょう。無理はさせたらいけません。ハムスターの様子を伺って、なるべくストレスがないように気遣いましょう。

 部屋に放つのは極力やめたほうが良いです。かなり足が速いですし、小さいので、見失ってしまいます。また、良くないものを口にしてしまう可能性もあります。事故が起こったらハムスターはひとたまりもありません。安全を重視するなら、手のひらやふとももの上あたりで遊ばせるのが良いです。このときも、落下事故には十分に気をつけてください。

 また、回し車中はあまり関わらないほうが良いです。回すのをやめて隠れてしまうので、ハムスターの自由時間も大切にしましょう。

 なお、お迎えして最初の1~2週間はハムスターには触れないでください。怖がられるだけで、何も良いことはありません。タオルや毛布をケージにかけて、視線も合わないようにするのがベストです。徐々に環境に慣れてもらって、自分の匂いにも慣れてもらいましょう。


まとめ

 大事にして長生きしてもらうためにも、出来る限りのことをするべきだと思います。特にケージ内環境、温度、ごはんは大事だと思います。

 ジャンガリアン・ハムスターで4年生きた例もあるので、良いところは取り入れていきたいですね。食べ物など、かなり具体的に書いたので何かの参考になればと思います。

詩を書くひと。押韻の研究とかをしてる。(@sagishi0) https://yasumi-sha.booth.pm/