見出し画像

楽天のbest effortsとget things done

私は新卒で楽天に入っているが、楽天にはget things doneという社訓みたいなものがある。

これは、best effortsベースで、最大限努力すれば、自分の責任を果たしたことになるという考えに相対するものだ。

get things doneとは、結果を確実に出すことが責任として要求される考え方。

best effortsベースとは?例えば、営業マンが月の売上1000万という目標が課されたとしよう。その場合、テレアポや往訪数などで、これくらいやれば1000万に行くだろうと思われる行動をしっかり試算して、それを遂行していれば(結果が出なくても)、責任を果たしたことになる。

一方、get things doneとは、売上1000万に到達しなければ責任を果たしたことにならない、という思想。

複雑でカオスな社会において、get things doneはきつい。というのも、いくら頑張っても、そのときたまたま流れが悪かったり、お客さんの気まぐれなどが重なったりすれば、結果は出ない。それで失敗を咎められても困る。

一方、経営者目線では、best effortsベースだと、往訪数やテレアポ数などで表面的な行動だけで評価されるようになっては困る。全然心がこもっていないくて何も考えていないテレアポや往訪営業などされても一向に売上に繋がらないから。

多くの労働者は、このやっても不確実性があることについてあまり気づいておらず資本家に無理強いさせられている。

かといって、結果を出さないと労働市場での価値は下がるし、このグローバル資本主義社会での実力もつかない。

どう考えればいいか難しいところだ。

いずれにしても、結局は中庸ということになる。

24時間365日レベルで不確実性の中で結果にコミットするのは労働者としてはきつい。重要なプロジェクト以外は、そこまでコミットしなくても一定の価値が創造されるような仕事を設計すべきだろう。

また、24時間コミットを求めるなら、株をもたせるとか、ビジョンを共有するとかそういう形式でないと、バランスがおかしくなる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?