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中国語の「勉強」は最短で終わらせ、どんどん「実践」しよう(中国ビジネスで成功するための中国語勉強法)

1.目的により最適な中国語の勉強法は変わる

これから私が思う理想の「中国語の勉強法」を書くが、極論、中国語の目的次第で良い(最適な)勉強法は変わる。

自分が想定しているのは、「狭義の中国ビジネスで成功する」という目的だ。狭義の中国ビジネスとは、中国人向けのサービスを提供し、人民元を稼ぐということ、そして成功とはざっくり億単位で利益を出す、という感じ。

「広義の中国ビジネス」だと、在中国日系企業向けのビジネスであったり、中国企業の日本進出なども含まれるだろう。また、駐在員や現地採用などの種類は関係なく、重要なのは中国人向けに価値を提供し対価を得ているかということ。

私自身、「狭義の中国ビジネス」にチャレンジ中。2012年から中国に渡り約8年ほど日本のゲーム、アニメ、動画等のコンテンツの中国展開を3人の創業時から2回の資金調達を経て試行錯誤してきた。正直な話、まだ成功といえる実績はないが、事業単体でみればそれなりに利益が出ているものもあるし、失敗からの学びがある。このようなことを伝えるのに、私より適任者はいるだろうが、あまり目にすることはないので微力ながら中国ビジネスのための中国語勉強法について書いてみる。

世の中には沢山の勉強法があるが、そもそも何故中国語を学ぶのかという「目的」を前提として述べていないものは無価値。以下、私は「狭義の中国ビジネスで成功」を前提にしている。

2.中国ビジネスで成功するための中国語勉強法(概要)

「狭義の中国ビジネス」で成功することを目的にするなら、どのような勉強法が最強か?

結論から言うと、

中国語の「勉強」を最短で終わらせ、あとは「実践」あるのみ

ということ。

これをもう少し具体的にいうと、

中国語のコア能力を最短で完成させ、あとは自分がやりたいビジネス領域で中国語を使う

である。

「勉強」部分は最短で効率的に終わらせてしまい、はやく実践に移るべきだ。なぜなら、どんな中国語能力が必要なのかは、自分が使いたい領域で経験をしないと分からないから。

「勉強」の対として「実践」をおいている。「勉強」する目的は、実際に使う(実践)のためだからだ。

実践とは例えば、

・取引先、上司、同僚、部下、会計士、弁護士など中国人とコミュニケーションを直接とる

・業界の知識を勉強するためにセミナーに参加したり、書籍やネットで情報収集する

・プロジェクトを進行する

・採用活動で面接をする

・投資家と話す

・最終消費者を理解する(コミュニケーションする)

等々、ビジネスに関するあらゆることだ。中国ビジネスといっても実際に必要な中国語は人の状況により千差万別だ。何が必要かなどを先回りして教材を作ることなど不可能だし、効率的ではない。

(私は中国語をマスターしたとかペラペラというようなレベルとは到底いえないが、仕事上何か問題が起きたり失敗した際に、それが「中国語」レベルの問題であったことはほとんどない。ほとんどが事前の準備不足や根本的なマネジメントやビジネスレベルの問題)

「実践」段階においては、

1.理解できない中国語を分かる人に教えてもらう

2.自分のいいたいことの自然な中国語の表現法を分かる人に教えてもらう

ということの繰り返しでしかない。

たまに、中国語の基礎ができているのにまだ中国語検定1級や通訳案内士などハイレベルな検定や資格を受けようと頑張っている人もいるが、これは「実践」のための勉強ではなく、「趣味」といえる。もちろんそのように中国語に取り組むのも何ら悪いことではないが、その人は「中国ビジネスで成功」という目的はもっていなくて、「趣味として自己成長を楽しむ」という目的なのだろう(或いは通訳を目指すのであれば当然資格は重要だが)。

3.中国ビジネスで成功するための中国語勉強法(具体的に)

では、「実践」に移る前の「勉強」部分はどうやって最速で完了できるか?

千差万別の「実践」に対して、「勉強」で習得すべき基礎(「コア能力」と呼ぼう)は、みな同じ。

そのためには、「勉強」部分のゴールを明確に定義する必要があるが、それを私は次のように定義している。

1.HSK最上級6級レベルの語彙の中国語の文章を上手に発音できる
2.HSK最上級6級レベルの語彙の中国語の音声をランダムに聞いてリピーティングできる

これができれば、コア能力完成だ。基礎は完璧に固まっているといっていい。

(このレベルをHSKや中国語検定など一般的な語学検定で定義できればいいが、紙ベースの試験では回答結果と実際の能力のばらつきがありすぎて、正しく能力を把握できない)

ではどのように勉強すればいいか?

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それは簡単。「中国語独学完全マップ」という私がまとめた独学コンテンツで学習できる。約600時間でこの「勉強」を完了させコア能力を完成できる。ここではコア能力を定義し、必要なタスクを121個に整理している。

まとめ

ということでまとめると、

中国ビジネスで成功を目指すなら、「勉強」としての中国語学習は「中国語独学完全マップ」で600時間ガリ勉で最速で終わらせる。そして、実際の中国ビジネスや生活の中で使っていくという「実践」段階に早く移ることだ。(「勉強」を最短で終わらせるための「オンライン中国語コーチング」も提供しているので要チェック)
個人的には、中国ビジネスに関わりつつ

・マネジメントやマーケティングの経験を積むこと
・日本人ならではの強みを磨くこと

の2つが重要だと思う。以前、ユニクロの中国ビジネス成功について書いたのでこちらもご参考までに。

チャイニーズドリームを志すみなさま、是非頑張ってください。

追伸

この記事では、中国語のよい学習法の提案として、目的を「狭義の中国ビジネス」に限定している。それは、自分の経験以外で語ることは難しいのであまり敷衍しないようにしていたからだ。しかし、実際、通訳・翻訳、中国コンテンツ(文学、映画、ドラマ等)を楽しみたい、中国人の友達とコミュニケーションを取りたい、広義の中国ビジネス等々、あらゆる目的においても最初の「勉強」段階は共通だと思う。


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