見出し画像

生活世界を取り戻せば、どんな生まれの人でも幸せになれる

社会は無数のゲームから成り立ち、そのゲームの中には序列があり、さらに、人は生まれながらにして、どのゲームに向いているかがある程度決まっている、ということについて、以前の書いた。

では、
これを前提にしたら、
60億人の地球上の人間をどう救うことができるか?

ジョン・ロールズの無知のベールの発想で言えば、生まれの偶然性がある以上、自分が地球の裏側のあの人に生まれていた可能性もある。そうであれば、その地球上の裏側の人も幸せになるような社会を作る方向に我々は発展しないといけない。

仮に、明らかに恵まない人がいたらどうなるか?

恵まれず、大きなゲームで勝てなくても、小さなゲームで勝てればいいじゃないか?ということで人間の欲望は収まるのだろうか?

私はそれは難しいと思う。
誰もが一人1宇宙であり、この世界の主なのである。簡単に自分がゲームの敗者だと認められない。

では、どうするか?

それは、主観内でゲームの序列の入れ替えが起きれば良い。

つまり、社会一般的には、財力や権力のゲームが強力であるが、自分の主観内、実存的に視点では、それが取るに足らないものだと思えれば良い。

この「思えれば良い」が重要であり、意図的に負け犬の遠吠え的に「金や権力などしょうもない」と言ってもだめ。

心からそう考えている状態でないとだめ。

では、どうやったらそうできるか?

結論から言うと、生活世界を生きればいい。

生活世界とは、テレビやネットや雑誌などのメディアだったり、人づてに聞いたことから作り上げた世界像ではなく、目で見たり、耳で聞いたり、触ったり、直接五感を通じて体験した世界。

そっちの重要度を高めていけば、自然とその外への関心が薄れる。

**

そもそも、世界レベルで考えてしまえば、人はほとんど常に敗者になる。
なぜなら、世界に100万のゲームがあったとしたら、トップに立てるのは100万人しかいない。

ニッチなこの分野ではおれがトップだ!と思っても、世界を見渡せば上はいるだろう。

そこで、生活世界に目を向けよう。

地元の地域での人間関係や家族などの信頼というゲームであれば、それは勝てる可能性が急激に高くなる。具体的なAさん、Bさんなどの信頼を勝ち取っていけばよく、そういう人から信頼を得ているというのは、ユニークなのでそういうのを集めていけば、絶対にトップに立てる。

もっと極端な話をすれば、ある個人と絶対的な関係を結ぶことができれば、それは世界一であり、このゲームの世界覇者となる。

**

みなさん、よくわからない情報から幻想を作り上げず、生活世界を取り戻し、充実した生を送ってください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?