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初心者広報がコケるポイント

色々コケまくってるやなぎです。
4月から広報専任になって早くも半年が過ぎましたが、コケるポイントがいくつか見えてきたのでまとめてみました!

広報がいないところからの立ち上げ期

まず、前提として私が所属する会社には設立時に広報がいませんでした。
(当時私はPMで構築案件の真っ最中でした。)

構築が終わったと同時に広報にアサインされましたが、知見のある人がゼロ。
マーケ担当もいませんでした。
私自身も広報とは名ばかりの状態から始まりました。

なので、その前提でお読みいただければと思います。

経営層が広報に求めることがわからない

ほとんどの初心者広報さんは、「来期から広報ね」って感じで広報になることが多いと思います。

「広報ってどんな仕事をするんだろう?」という状況から入ることも多いのですが、まずはアサインされた時点で会社として、どういった広報活動を求めているのかを、社長や経営層の方にヒアリングすべきだと考えます。

たくさんある広報活動や業務の中で、何を重要視しているのかどうか、何に注力をしていきたいのか、会社としてどう社会から見られたいのか、ということがわからないと、広報の仕事の内容を分かっていても、動きづらいですし、動けなくなってしまいます。

活動指針はアサインされた時点でしっかりと握っておくべきでしょう。

社内からの協力や理解が得られない

実際に私が所属する会社であったのが、採用広報のための社員インタビューで、協力者が少なかったこと。ぴえん。

「個人で顔出しでインタビューはちょっと…」

といった感じで複数名からNGをくらいました。笑
中には、承諾したものの業務都合などで、直前でやっぱり無理!となってしまい、かなり前から投げていた質問事項も放置されていた…というケースもあります。

特にベンチャー企業や人をガンガン募集したい企業の場合は、社内の人の顔が見える方が採用をしやすいようなので、協力を根気よく呼びかけていく必要が出てきます。

Facebookページへのいいね!や記事やプレスリリースなどのシェアも、中にはFacebookなどのプライベートなSNSは使いたくないといったことから、特定の方からしか協力を得られないケースもあります。

人間の拡散力は、インフルエンサーでもない限りはたかが知れてしまっているので、できるだけたくさんの方に協力をお願いすべきかと。。。

それでも協力が得られない場合は、各部門の上長などに相談をすることも大切です。

情報発信のターゲットが決まってない

広報活動に注力すべき場所が決まっていたとしても、重要なのは、「どんな人に情報を届けたいか」です。
そこが企業として決まっていないと、プレスリリースや事例記事などを配信しても、「ただの読み物」で終わってしまいます。

こんなに情報発信しているのに、WebサイトのPV数や問い合わせ数が増えないのはなんで!?

と上長から詰められたとしても、そこはちゃんとターゲットが決まっていない状態で、そのターゲットに合わせた情報が発信できていないから。
というところに落ちるのでは?と個人的に体感しています。

自社のMission・Vision・Valueなどに基づいて、プロダクトやサービスでどう顧客や社会に貢献できたのか、どういった課題解決ができたのか、という内容がターゲットに届かなければ、工数のかけ損ですよね。。。
(自分で書いてて、頭が痛くなってきたw)

ここは、営業部門や開発部門などに事業部側と経営層としっかりとターゲットを握っておくべきです。
(と言って、まだちゃんと握れていない…)

また、発信するだけではなく、記事に取り上げてもらう、取材に来てもらうなども広報活動では必要になってきます。
自社のビジネススタイルやプロダクトの特徴から、

・どういったメディアに掲載されたら注目度が上がるのか?
・どのメディアがターゲットによく読まれているのか?
・同様のビジネスをしている企業にどのメディアが多く取材をしているか?

といったことを調査して、メディアのターゲットも決めておくと、よりプレスリリースや記事が書きやすくなると思います。
他社のプレスリリースなどはとても参考になりますし、リストでまとめておくと市場調査の元データにもなるのでおすすめです!

ちなみに、私の会社はチャットボットを提供しているので

・チャットボット導入のプレスリリース記事URL
・導入した企業の社名と業種
・導入元企業の社名と利用しているエンジン

などの情報をまとめてリスト化しています。

目標設定が決まらない

これは初心者に限らず、みなさん広報立ち上げの際に苦労されている部分かと思います。

ですが、自分の評価軸や仕事をしていくモチベーションなどにも関わる重要な部分です。
これまで、いくつかの広報さんの集まりなどに参加してヒアリングした傾向だと、手探りながらもこのあたりをKPIとして設定している感じです。

・ポイント制
 →掲載されたいメディアに載ったら○pt、その他は○pt
・掲載数
 →どのくらい発信した情報がメディアに掲載されたか
・広告換算費
 →発信した情報を転載、掲載された先で広告をだしたら実際にいくらになるのか?
・発信数
 →Facebook・Wantedly・Webサイト・プレスリリースなどでどれくらい発信をしたのか?

中には、WebサイトのPV数や問い合わせ数なども取っているようですが、基本的にはマーケティング部門側がそういった数値は取得していると思うので、マーケがない企業の広報さんはそういった数値を目標に入れることも。

ただ、以前アドバイスをいただいた方のお話によれば、プレスリリースを出したのにPVが伸びない、などと紐付けされてしまって、個人の評価に上手く反映しづらいようなので、Webサイト関連の数値を目標に設定するのは、要注意みたいです。

自社の事業スタイルや広報活動の主軸に合わせて、無理のない設定をすることが大切ですね。

ネタがない!!

これはある程度、長くプロダクトを提供している企業でも言えることだと思います。
広報活動で発信するのに使う媒体やメディアは多数ある中で、何をどこに出していくのかで使い分けをしている企業さんがほとんどだと推測しています。

が、できればプレスリリースや事例をコンスタントに出していきたい、というのが本音ですよね。笑
「今このリリースを出すことでニュースバリューがあるのか?」
「この事例はどういったターゲット層に刺さるのか?」
という部分まで考えると、なかなか出せるネタは絞り込まれてきてしまい、次のネタがない…という状況に陥るのかな、と個人的には思っています。

とはいえ、自分で勝手にネタを作り出すわけにもいかないので、やはり、ここは事業部や経営層との連携が必須です。

メディア管理票みたいなものを作成して、程よいタイミングで情報を発信できるように、事業部や経営側から落ちてきたネタをスケジューリングしておくことで、ネタがない!を防ぐことができます。
(私は、今のところはできています…)

例えば展示会への出展情報やイベントレポート、社内の部活動など、小さなものでも貯めておくことで、発信するかどうかは後から取捨選択するとしても、安心感が生まれるのでおすすめです。


ざっとこんな感じで、私がつまづいた(今もつまづいている)ポイントをあげてみました!

他にもこういうことでつまづいている!うちはこんな方法でやってるよ!という情報があれば、どんどんコメントお待ちしています♪

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