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自分と周りに期待し過ぎない

今回は「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」の「第4章 現実的楽観主義者になる」を参考に、部下の目標達成力向上に向けた指導へのエッセンスを考えていきます。

この章では、成功を強く信じることの重要性を認めながらも、安物の自己啓発にありそうな「信じれば叶う」的な引き寄せの法則を否定します。

成功の結果イメージだけでなく、成功するまでのステップや取るべき行動こそを強くイメージし、それを前向きに乗り越える姿勢こそが目標達成に繋がるという主張でした。この主張は多くの方の共感を誘うのではないかと思います。

元々非現実的な人、つまり目の前の現実をひとのせいにして受入れようとしない人は、楽観的であろうが悲観的であろうが中々目標を達成できないでしょう。もしここで引っ掛かっている場合は、現実を見ろと言い聞かせる必要がありますね。

さて本題の現実的な人ですが、彼らは降り起こる困難もひとのせいにせず、課題やリスクからも目をそらしません。そしてそれを乗り越えるのは難しいことも理解しています。その上で考え方が2つに分かれます。

(1)どうせ難しいから、辞めておこう・・

(2)どうせ難しいから、(失敗するのは当たり前だから)挑戦しよう!

(2)は結果として行動量が多くなるので成功する可能性が最大化するわけです。この(2)を本書では現実的楽観主義者と呼んでいます。

現実的楽観主義になるにはどうすればよいか?

ではその現実的な楽観主義になるにはどうすればよいのでしょうか?

これまでの私の経験を踏まえると、(1)の傾向を持つ人は皆、自分にも周りや組織にも、そして実は社会にも、期待し過ぎている人が多い気がします。一方で(2)の人は、正直あまり期待していないのかなぁと思います。

部下との関係性について言うと、部下に期待し過ぎないという表現は誤解を与えるかもしれません。将来の可能性を否定するという話ではなく、自分の理想通り想定通りに部下が振る舞ったり成長したりすると思うのがおこがましいと思うのです。かくいう私も過去長く自分や周りに期待し過ぎて、うまくいかないことが多くあった苦い経験があります。

テレアポや恋の告白なども、結局鼻から失敗して当然と思っておけば断られても苦痛にはなりません。(それでも最初はやっぱり辛いですけどね・・)
これもひとえに自分と相手に期待をし過ぎているせいだと思っています。そうやって沢山の場数を乗り越えた人だけが果実を得るわけです。

自分にも相手にも過度に期待をかけすぎないアプローチを心掛けてみましょう。できなくて当たり前、だからこそ挑戦する意味があるし、出来たときに心から喜べます。自分も周りも傷付けないポイントかと思っています。

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