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言語化の魔力(樺沢紫苑著)レビュー

言葉の影響力の強さを痛感してから、その力の虜となり、プラセボ効果の研究を大学院で始めた私は、タイトルに惹かれて購読(聴)しました。

本を読んだら感想を書くということが書かれていたので、久々に本のアウトプットです。

最も響いた内容

コントロールできない悩みと人に言えない悩みが辛いことという部分でした。これは実体験しているから、響いたんだろうなと思います。

これまでの研究生活で、一番辛かったのが、自分のコントロール範囲外の要素によって研究が滞ってたことでしたし、その悩みを同じグループの人には言えず、メンタルがかなり崩壊していました。

これまでのメンタル崩壊履歴を振り返ってみると、飛び込みで中国に一年留学した時以来だったかな?と思います。

もどかしく感じるところも、

この研究でのメンタル崩壊を経験したから、時々出てくる患者さん側の言い分も理解できるし、樺沢さんが伝えたいことも理解できるので、時々1人でもどかしい気持ちになっていまさ。

例えば、
よくなっても薬をまだ処方された患者さんが、ずっと服薬を続けないといけないのか、心配になって聞かれた。
将来の心配より、今日明日できることに集中するのだ、
的な内容が所々ありましたが、10年後も20年後も飲み続けてることに対する不安というよりかは、良くなってるのになんで飲み続けないといけない?ずっと飲まないといけないようなメンタルになってしまったのか。本当に良くなってるの?とか、これを将来の不安と言われればそうなのかもしれませんが、患者側からして、良くなったのに薬が続く、というのはすっごく不安になってしまうのではないなかな?と正直思いました。
もちろん、なぜ今服薬を止めないのかの説明はされていると思うので、やはり患者さんが心配しているのは、将来の心配になっているのかもしれませんが。

耳が痛いところも多く、その分学びも多かった

聴いた時期が。少し研究がうまく進まない時だったこともあり、かなり耳が痛いというか、たまに落ち込みそうになったこともありました。決して耳あたりのいい言葉だけを並べているわけではないということです。

読者を傷つけようという意図で書いているわけではないはずなので、私が理解した意味とは違う意味で言ってるんだろうな、ともう一度聞き直したりすると、確かに理にかなってるなという部分が多かったです。
そして、このプロセスを経て自分自身の思考の歪みに気がついたので、学びが多かったです。

私が読み終わって2日、実践しているのは休憩中のスマホ断ち、ぼーっとしてDMN活性化させる、悩みの中でコントロール可能な部分を探す、ことをしています。

やっぱり本の感想って、いいですね。特にAudibleでは、聞き流してしまって中身まで流れてしまうこともあるので、しっかり定着させるために感想や学びのアウトプットは続けていきます。

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