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青山泰の裁判リポート 第5回 独身と偽って婚活パーティーで知り合ったシングルマザーを、自殺に見せかけて殺害したのか?
2024年3月4日、東京地裁715号法廷。 渡辺被告は、両脇を警察官に挟まれて、まっすぐ前を向いて無表情で入廷してきた。 被告人の渡辺毅(仮名・45歳)は、婚活パーティーに参加して、シングルマザーの石本真由美さん(仮名・37歳)と知り合い、2018年から交際を始めた。 2年後、真由美さんは妊娠したが、渡辺の希望で中絶。何度か別離と復縁を繰り返して、真由美さんは再び妊娠。 被告人はプロポーズして、新居を探すために一緒に内覧会へ行ったりしたが……。 渡辺は、8年前に結婚していた
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青山泰の裁判リポート 第4回 友人の10歳の娘に性的暴行を繰り返した男。卑劣すぎる犯行は、8年後にようやく発覚した。
2023年4月10日、東京高裁720号法廷。 被告席に座ったのは、濃いグリーン色のセーターに白いシャツ姿の中年男性。被告の青田康司(54歳・仮名)は大柄で、眼鏡をかけたロマンスグレーの紳士のようにも見えた。 青田被告は、一審で懲役5年6月の判決を受けたが、判決に不服で控訴していた。罪名は強制性交等罪(※犯行時の罪名は強姦罪)で、被害者のA子さん(当時10歳・小学4年)に性的暴行を加えた容疑だ。 ※2017年7月に施行された「強制性交等罪」は、それまでの「強姦罪」で適用外だ
有料100青山泰の裁判リポート 第2回 母親を暴行死させた36歳の息子は、10歳から家事と育児に追われる“ヤングケアラー”だった。
≪実の息子から50回以上も暴行を受けた母親は、意識不明のまま5か月後に死亡した≫ 検察官による冒頭陳述で、傷害致死事件の概要が読み上げられた。 2022年7月、佐久間康彦被告(仮名・犯行当時36歳)は、自宅で実母(55歳)の顔や身体を一週間にわたり、計50回以上、殴ったり蹴ったりした。被告人が「母親にしつけのつもりで暴行したが、今日は当たり所が悪かったのか、意識がなくなっている」と119番通報して病院へ。顔や身体に多数のアザがあり、胸骨・肋骨骨折、全身打撲などの重傷だった。
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