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布がしめって熱を帯びる膜の中の【詩】

どれだけ『どうして?』と問いかけてもその気持ちに名前は付けられません。全てに『〜のような』がくっついて、次第に私は
『どうしていじめるの?』
と聞きましたが、同じなのでした。

今日は風が強いですね。じんじんと身体が熱を帯びても、窓枠が揺れようと、とりとめのない記憶が湧いてこようと――結びつきは、そうか。
はい、共通点が見えました。『男性』に関連した記憶が主のようです。それに紐付く形で、若干不愉快な感覚が蘇ります。

泣き叫んで周りの物を破壊する覚悟がないと膜は、ただ制限があると優しく教えてくれます。
拒絶が私を押さえつけます。でも、そうですね。物理的な抵抗には限界があるようです。
でも膜が、世界との距離を遮断し曖昧にします。それならば『役割』の意味も薄れます。その役割が自分のみに向くのなら、こんなにも。

この感覚の膜は、やっぱりいじめてきます。
小さな頃から私は覆いかぶさるモノに呼吸を奪われてきました。小さいので抵抗は無理でした。でもあの荒れた呼吸で満たされた布団の中には確かな……いえ、個人的な話です。

どうして私は勘違いして今日まで生きていたのでしょう。膜はずっとあったのに、社会や自然現象が意識を逸らせてくれていたのでしょうか?

くるしいのに望んでしまいます。
私はダメな子だったんです。

そう、私はあの布団のなかで笑ってた……それと――

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