いや ほんまダルいから やめて
何がそんなにダルいの?
『はぁ❓ 逆に何でわからんのん? 気分じゃないって言ってるじゃん』
いうほど面倒? スグ終わるのに。
『あのさ そういう問題じゃないってわかる?』
喉の奥が熱かった 胃酸と 目にたまる涙が 胸が 肺が
(静かに身を起こす)
言葉少なな休日の朝
どうして身を寄せ合うのか 理解ができない
拒む理由もない 埋め合わせの為の
虚しい関係 最近髪がゴワついている
今日は今年一番の寒気らしい
まだダルいの?
『……んーん 大丈夫そう』
とにかく 外に出たい 公園の鳩でも なんでもいいから
動いて 自由で 生きてる どれでもない
じゃあさ。
『…………ん』
『風がこないと あったかいね』
うん。
『おひる どうする ? 』
なんでも。
『 また どっか いこうよ 』
そのうち。
その尻尾は えらく短かった
ドラッグストアの電灯が 妙に鬱陶しかった
レジの女が 半笑いにみえた
私はどこにもいけなかった
冷凍庫には もう余地がなかった
たい焼きを 電子レンジで温め
ひと口かじると 中はまだ 冷たかった
おいしくなさそう。
『うん おいしくないね――』
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