Yasuhiro Yamada

いろんなことをやっている IT エンジニアです。Web とかデザインとかセキュリティと…

Yasuhiro Yamada

いろんなことをやっている IT エンジニアです。Web とかデザインとかセキュリティとか動画編集とかイベント企画とかいろいろやっています。自慢じゃないですがシステム監査技術者とか CISSP とかの資格を持ってます。

最近の記事

社内勉強会コミュニティを始めてそろそろ3年経つのでいろいろまとめてみる

私はTDCソフトという会社で全社員だれでも参加できるオンライン勉強会コミュニティ「tech campus オープン勉強会」を運営しています。そのコミュニティの運営を始めてからそろそろ3年経つので、ここいらでいろいろ振り返ってみたいと思います。 この記事をお読みの方が、勉強会を運営される際の参考になれば幸いです。 なお、この記事の画像はTDCソフトの社内ポータルサイトで使っているサムネイル画像と同じもので、一部画像生成AIを使っています。 全社的な勉強会コミュニティの始まり

    • Zoomを使った4会場開催のハイブリッドイベントの配信機器構成について

      先日社内で行ったカンファレンスのようなハイブリッドイベントで組んだ機器構成を紹介します。 自身のタスク今回のイベントでは以下のようなタスクを担当しています。ビジュアル面のタスクを一手に引き受けたという感じです。 動画制作(オープニング、幕間、エンディング) ポスターデザイン Webサイト制作 一部の講演スライドデザイン 配信機器設計・構築 OBSのシーンコレクションや各種プラグインなどの設定 Zoomウェビナーの設定 配信オペレータへのレクチャー イベント

      • Premiere Proの文字起こし機能で字幕作業の効率がかなり上がりました

        最近投稿した2本の動画ですが、こちらは字幕作成にPremiere Proの「文字起こし」機能を使用しました。「文字起こし」は、音声認識エンジンで話している内容からテキストを生成する機能です。さらにこのテキストデータから字幕レイヤーを生成することができます。 Adobeの公式ドキュメントはこちらです。 https://helpx.adobe.com/jp/premiere-pro/using/speech-to-text.html 実は文字起こし機能のことを少し敬遠してい

        • SwiftUIの状態管理戦略の下調べをしてまとめてみた

          SwiftUI で開発を行う際、最初の壁になるであろう状態管理の戦略について簡単に下調べしてみました。 状態管理戦略というのは "一般的な不具合"、"非同期処理による状態の不整合"、"データ量増大に伴うパフォーマンスの著しい低下" を抑制するために、SwiftUI における ObservedObject や StateObject 等をどのように使うべきか、チームメンバーに理解してもらうための文書のことを指しています。 おことわり私は大規模な SwiftUI アプリ開発を行

        社内勉強会コミュニティを始めてそろそろ3年経つのでいろいろまとめてみる

          CanvaとPremiere Pro と After Effects で動画編集してみた

          最近ビジュアルデザインの作業に Canva を頻繁に使っていまして、Youtube動画もこれで作るようにしてみました。Canvaを投入した動画はこちらです。(筆者≠出演者です。) この動画のサムネイルとスライドをほぼ全てCanvaで制作しました。字幕はAfter Effectsを、カット編集や最終的に素材を重ね合わせるのはPremiere Proでやっています。 今回は、Canvaの宣伝をしつつ、制作フローを備忘録的にまとめたいと思います。 Canvaの良いところCan

          CanvaとPremiere Pro と After Effects で動画編集してみた

          Trust Tokens に現状どのような問題があるか

          ここ数日で Trust Tokens について、Google が公開しているガイド、仕様、課題を読みました。Trust Tokens を読んだ理由は Cookie 規制に向けてどのように対応しようとしているのかキャッチアップするためです。 各種情報を読み進めていく中で、提言されておりまだ未解決な課題、私が個人的に抱いている疑念がありましたのでこの記事でまとめておきたいと思います。 なお、この記事では Trust Tokens についての概念や仕様は書いていません。最初はこの

          Trust Tokens に現状どのような問題があるか

          開発中にコードの脆弱性スキャンをしてくれるSnykをちょっとだけ試しました

          最近Snyk(スニーク)というサービスの情報がよく目に入ってくるようになったので、私も試してみることにしました。 Snykはソフトウェアの脆弱性診断を行うクラウドサービスです。脆弱性診断にもいろいろありますが、Snykは静的コード解析に分類されます。ソフトウェアを開発し始めた時からスキャンを随時行うことで、ソースコードの危険性をアラートで教えてくれる、というものです。 この記事ではSnykにどんな機能があるのか、解析にかけてみるとどうなるのか実際に見てみた結果をお伝えしたいと

          開発中にコードの脆弱性スキャンをしてくれるSnykをちょっとだけ試しました

          ハイブリッド形式のZoomウェビナーを改善してみた(NVIDIA Broadcast)

          先日、ハイブリッド形式のZoomウェビナーの運営を行う機会がありました。これまでも何度かハイブリッド形式のオンラインイベントを運営してきましたが、今回はNVIDIA Broadcastというソフトウェアを使って、音声付き資料を使用するケースに上手く対応するための改善を行ってみました。 この記事ではその際の構成や注意点についてまとめたいと思います。この記事の注目ワードはNVIDIA Broadcastですが、それだけではなく、ウェビナー全体について書きたいと思います。 ウェビ

          ハイブリッド形式のZoomウェビナーを改善してみた(NVIDIA Broadcast)

          端っこまでスクロールしたら端末が震えるようになる iOS Safari 拡張機能を作りました

          iOS15 から Safari が拡張機能に対応しました。拡張機能を使えばコンテンツブロックしたり、ジェスチャに対応したりと、様々な UX 向上の機能を追加することができます。 私が拡張機能に触れたのは年末のころだったのですが、調べてみると案外いろんなことができそうだということで、一つ拡張機能を作ってみることにしました。製作期間は1日と短いのですが、Chrome や Firefox の拡張機能とほぼ同じ作り方なので、さほど苦労はしませんでした。ということで作った拡張機能がこ

          端っこまでスクロールしたら端末が震えるようになる iOS Safari 拡張機能を作りました

          Webページをデスクトップにオーバーレイするアプリを作りました

          昨月から、Webページをデスクトップにオーバーレイするアプリ W4s Desktop Overlay の製作を始めました。このアプリを使うとあらゆる Web サイトをデスクトップにオーバーレイ表示することができます。 アプリの用途このアプリはWeb会議で利用することを想定しています。画面共有する際に、コメント、評価、時刻、ストップウォッチなどをオーバーレイして、見る側に追加情報をお届けする、といったイメージです。 ただ、このアプリ自体は単にオーバーレイするだけのシンプルなア

          Webページをデスクトップにオーバーレイするアプリを作りました

          2つのWebページ間でメッセージングを行う手段を簡単に整理してみた

          とあるものを作るために、Webページ上でメッセージングを行う方法を簡単に整理してみました。 例えば Webページ A で操作を行うと、メッセージが飛んでWebページ B に変化を起こせる、みたいなイメージです。 理想形こちらが理想形ですが、これを全部満たすものはまだ無いと思います。 中継サーバを新しく建てる、あるいは中継用のサービスを契約する必要が無い ローカルにメジャーなWebブラウザ以外のアプリをインストールする必要が無い XPCOMみたいな非推奨ものは使わない

          2つのWebページ間でメッセージングを行う手段を簡単に整理してみた

          オンライン配信のハウリングを防止するために Windows の標準機能と VoiceMeeter Banana で特定アプリの音だけを VDO.Ninja に取り込む流れ

          Windows の標準機能「アプリの音量とデバイスの設定」(以下 サウンド設定)とソフトウェアオーディオミキサーの「VoiceMeeter Banana」(以下 Banana)を使って特定のアプリの音だけを「VDO.Ninja」(以下 Ninja)に取り込む流れを説明します。 最終的な音の出力先を VDO.Ninja にしていますが、マイクデバイスを入力として扱うソフトウェアであればどんなアプリでも応用できます。 今回説明する内容は、手順が複雑で、VoiceMeeter B

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          Apache Log4j のリモートコード実行可能な脆弱性 "Log4Shell" CVE-2021-44228 を簡単に整理します

          2021年12月10日に Apache Log4j (以下単に Log4j と書きます)の致命的な脆弱性の情報が共有されました。Log4j は Java で書かれたソフトウェアにおけるポピュラーなロギングライブラリです。そのため、この脆弱性の世界的な影響度合いは非常に大きく、現在注目を受けています。例えばゲームの「マインクラフト」でもこのライブラリが使われており、多くのゲームサーバがメンテナンスのため一時的に停止しました。 この記事ではこの脆弱性、通称 Log4Shell に

          Apache Log4j のリモートコード実行可能な脆弱性 "Log4Shell" CVE-2021-44228 を簡単に整理します

          簡単に映像を共有できる VDO.Ninja をセルフホスティングしてみる

          VDO.Ninja はパソコンの画面やスマホのカメラの映像、音声を共有する Web サービスです。日本語の記事を検索してみると VTuber のコラボ配信で使われているみたいですね。 VDO.Ninja を使う際は特別なアプリをインストールしなくても構いません。利用側は Web ブラウザのみで完結します。また、配信ディレクター用のコントロールルーム機能が結構豊富なので、上手く使えば面白いライブ配信を行うことも可能です。 セルフホスティングの動機VDO.Ninja をただ使う

          簡単に映像を共有できる VDO.Ninja をセルフホスティングしてみる

          Azure VM NVv4 で NodeCG によるオンライン配信をやった際のポイント

          NodeCG を使えば、RTA in Japan のようなリッチな配信レイアウトを作成し、Youtube 等でライブ配信を行うことができます。 NodeCG の概要について話をするのは大変なので公式のドキュメントをご覧いただくか、メンテナの一人である Hoishin さんが書いた『ライブ配信レイアウトを作るNode.jsのフレームワーク』をご覧ください。 今回は Zoom で行われている社内イベントを NodeCG と Azure VM NVv4 を使ってリッチ化した際の

          Azure VM NVv4 で NodeCG によるオンライン配信をやった際のポイント