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金融危機における中銀の対応と進化

2008年の金融危機(所謂リーマンショック)、2010年代の欧州金融危機、2020年の経済危機(所謂コロナショックとでもいいますか)を通じて、特に欧米諸国の中央銀行の対応の変化(進化?)が見られたといわれています。日本は1980年代のバブル崩壊という個別イベントがあったため、その中銀の変化を「先取り」していたようですが。

前回のNoteと関連する内容もあると思いますが、今回は下記二つの記事が、個人的に面白いかな、と思ったので、リンクを張ってみました。

中央銀行が、Lender of Last Resort (最後の貸し手)-->Buyer of Last Resort(最後の買い手)といわれたり。

中央銀行が、日銀がパイオニア(!!)で進化しながら、米国のFEDも遂に中央銀行バージョン3.0になった、と書かれたりしてます。

中央銀行は主に物価安定、金融システムの安定を目的に、金融政策を運用している前提です。そして、ここ半世紀弱の経済システムのニーズに応じて、金融政策を規制的な金利政策から市場に合わせた金利政策(短期レポなど)へ移管。そして短期金利のコントロールから国債購入などQE(量的緩和)を含めた長期金利(10年)のコントロール、その後リスク資産購入(社債、株、REITなど)へ移ってきたわけです。従って、中央銀行のバランスシートは資産購入を通じて史上最大レベルになっており、「最後の買い手」と言われるわけですねー。

そこで、どうして中央銀行はこのような変化を遂げなくてならなかったか、が重要かと思います。このような調査・研究を生業にされていらっしゃる学者、研究者の方にちゃんとした見解はお尋ねすべき、という前提を置きながら(特にバーナンキ元FRB議長とか、世界大恐慌を研究されていたので、特にお聞きになったほうが、と思います!リンク①リンク②リンク③

私の意見は、市場から促された信用不安に伴う信用リスクの急速な劣化を、中央銀行の金融政策(そして政府の財政政策)という人工的な政策を通じて、一旦封じ込める。その為に、中央銀行が所謂「未知の領域」(Unprecedented Actions)に足を踏み入れる必要があったのでは、と思っています。下記ペーパーはスウェーデンと日本の両国のバブル崩壊に伴う両国が取ったアクションの違い、またそこから学べることは、という題材ですが、この度の題材とも関連、参考になるかと思います。


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