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「Legal Library」と「AIリーガルコモン」の使用体験レポート&感想

こんにちは、スマート法律相談の弁護士の勝部です。

本日は、リーガルテック系のサービスである、「Legal Library」と「AIリーガルコモン」の使用体験レポートをしたいと思います。

なお、いずれのサービスも期間限定ではありますが無料で使用できる範囲がありますので、気になる方はぜひ使ってみてください。

Legal Libraryについて

Legal Libraryは、定額で法律書の閲覧や検索ができるサービスです。サービスのターゲットはおそらく弁護士などの法律実務家や、法務部職員あたりを想定しているのだと思います。

例えば、弁護士であれば、法的意見を求められたときにはリサーチをして回答します。「自分の見解」ではなく「条文判例、あるいは定評のある専門書に書かれていること」を的確に探し出して回答をする必要があるため、回答する際にはたくさんの書籍が必要になります。

中にはほとんど参照しないものもありますが、所蔵していないと仕事にならないという側面があります。

すべてを購入するのではなく、定額で必要な書籍を参照できればかなり経費を節約できそうです。

(1)ログイン

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Legal Libraryはブラウザベースのサービスです。お使いのブラウザからインターネットを通じて利用するので、アカウントさえあればどこでも、どの端末からでも利用できるサービスです。

(2)書籍を選択

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ログインするとこんな感じの画面になります。

読みたい本を探して開くといったUIで、まさに図書館のようなサービスです。

(3)書籍を開く

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試しに金融商品取引法の本を開いてみました(本文にモザイクをかけています)。

ちなみに、書籍の内容は画像ベースのpdfで、コピペはできません。

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書籍内検索を実行したところです。

「見せ玉」で完全一致するページをピックアップしてくれます。もちろん、スペースで区切ることにより and 検索も可能です。

(4)所感

これからどんどん閲覧可能書籍数も増えてくると思いますが、仕事で使う書籍のほとんどがこのサービスで閲覧できるのであれば、非常にコスパの良いサービスだと思います。

左側のペインから索引・目次をたどることができますので、紙の本より使い勝手がよさそうです。

AIリーガルコモンについて

次に、AIリーガルコモンについてですが、こちらはブラウザベースのチャットボットを利用した法律相談サービスです。主に法務部業務など、仕事で法律の疑問が生じるシチュエーションで疑問を解消するために利用するサービスのようです。

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(1)利用方法

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利用方法ですが、画面中央のテキストエリアに質問を入力して質問をしていきます。

上記は、「請負契約を締結する場合に、収入印紙を貼る必要があるか。また、その場合、いくらの印紙を貼らなくてはいけないのか。」という質問を想定して入力したところ、2つの候補が出たという結果を示しています。

質問の文書のパターンをいくつか変えてみましたが、対象のキーワードが入っていれば、長文でも短文でも出力結果に影響はないようです。

(2)結果の表示

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1つ目の結果を開いたところです。

回答は条文に基づいて作成されており、正確さを第一に作成されていることが伺われます。

条文に書かれている以上の回答や、解釈が必要な論点や結論については、弁護士などの専門家に質問を投げかけるサービス構成のようです。

上記の例でも、請負に関する収入印紙に関する答えではないので、解決するためには専門家への相談が必要となりそうです。

(ちなみに、請負の場合の収入印紙について結論が知りたい方は https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/inshi/7102.htm をご参照ください。)

(3)回答候補がない場合

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候補がない場合はこのような表示になります。この場合も弁護士に相談するということになりそうですね。

(4)感想

こちらもLegal Library と同様、ユーザーベースが増えてくることによって価値が高まってくるサービスだと思います。認識制度や回答の穴を埋めるためには、多くの質問を集める必要があると思います。

狙うターゲットは顧問弁護士契約を抱えている企業だと思いますが、こういった企業はすでに顧問弁護士に予算をつけているので、顧問弁護士の働きと同等か、同等とまで言えなくても一部の機能を代替してくれるのであれば非常に大きな市場を狙えるサービスだと思います。

まとめ

今回は、リーガルテック系のサービスのうち、リサーチ、情報収集系のサービスとして、「Legal Library」と「AIリーガルコモン」の使用体験レポートをしました。

こういったサービスがどんどん出てきて、法律サービスがどんどん身近になることを願っていまs。

お願い

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AIシステムはユーザーが利用した分だけ、賢くなることができます。

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本日もお読み下さり、ありがとうございました。

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