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全てのエンタメは繋がっている

先日、「ざわざわ」っていうタイトルで楽曲をYouTubeにアップロードした。

この曲は思いのほか聴かれているらしく、製作者の私としては嬉しい限りである。

…と同時に、この楽曲を制作している段階で、「あ、エンタメって繋がってるんだなぁ」と実感したことについて今回のnoteでは触れてみたい。

「ざわざわ」のBメロにあたるパートで、ちょっと不穏な雰囲気になる箇所がある(ぜひ、楽曲を聴いて確認いただきたい)。

メインメロディなどはほぼなく、どちらかといえばラジオキャスターの声で聴かせているという悪徳建設業者も真っ青の手抜きパートだが、ここぞまさに「エンタメの繋がり」である。

当初、ここのパートは普通にメロディをつけていたが、どうにもしっくりこずに頭を抱えていた。
メロディ自体が悪かったというのもあるのだが、イントロ〜Aメロまでの流れがジャンプ漫画の如き王道パターンだったため、Bメロで変化をつけたいと考えていたものの…。
王道パターンからいきなり道を逸れるというのもなかなか難しいもので、バトル漫画が列挙する中で「マンガ家を描く漫画」を連載していたバクマンの素晴らしさを実感する。

なんかいい感じにならないかな〜と考えていた時、私の中で「恐怖」というワードが思い浮かんだ。
恐怖から連想されるものといえば、例えば幽霊、13日の金曜日、チェーンソー、夜、血のついた包丁、野球部の先生、普段怒らない温厚な人がものすごい剣幕で怒っている時、クレジットカードも使えるお店に入ったらクレカの機械が故障していて現金払いのみになってしまい財布の中を見たら15円しか入ってなかった時、などなど。

恐怖からの連想で色々とこれまで見てきた映画や小説、アニメにゲームなどを思い返していると、記憶の片隅にあった「バイオハザード4」の映像を取り出すことに成功した。

バイオハザード4の中で、主人公レオンは通信機で仲間からの助言をもらいつつアシュリー(ヒロイン)を助けにいくのだが、その通信機でやり取りをしている声の雰囲気や映像の乱れるザラザラとした音の質感が、当時小学生だった私の中では「恐怖」として記憶に刻み込まれていた

「ああ、これだ」と思った私は、無機質なラジオの雰囲気を楽曲に取り込み、それが功を奏した形になったわけである。

このように、アニメでも小説でもゲームでもマンガでも音楽でも、そこに表出している表現方法は形を変えて作品に取り込むことができるのだなと実感した。

つまり、全てのエンタメは繋がっているのである。

今回はバイオハザード4に助けられた私だが、さまざまなエンタメ作品を消化し、さらには自分なりに昇華することで、今後の作品にも多大なる影響を与えてくれると自負している。

私の場合は音楽制作をしているが、音楽をやるからといって音楽だけを聴くのではなく、アニメを見たり映画を見たり小説を読んだりマンガを読んだりして、なんか…とにかくさまざまな刺激を受けることが大事だなと感ずる次第である

おーわりっ!

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