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キノコの世界14

 燃えるような夕焼けの中、ひらひらと舞う蝶の翅が気流を掴む。

 目を細める少女の頬を暖かい風が撫ぜる。

「これ、何処へ向かってるのかしら?」

 既に、森のように広がっていたキノコ達は見えなくなっていた。

「さようなら・・・・・・ジャパン」

 勘違いしたまま、少女は思い出を胸に新たな世界へ旅立った。

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 140字小説です。

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