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金融関連事業を前進させるために立ち上がった金融コンプライアンス・リスク管理部。 |Fintechの最前線で働くメンバーに実態を聞いてみた!

昨年12月に部が立ち上がったばかりの「金融コンプライアンス・リスク管理部」。同部がどのような業務を行っているのか、チームメンバーがどのような想いで業務を進めているのかを聞いてみました!


プロフィール

金融コンプライアンス担当:山上 貴大
大学院の過程を修了し、証券会社にてコンプライアンス・管理業務に従事。その後、暗号資産交換業者にて幅広くコンプライアンス態勢の構築を担う。2022年8月にマネーフォワード法務知的財産本部法務コンプライアンス部の一員としてジョイン。金融関連事業のコンプライアンス態勢の構築を担当し、金融コンプライアンス・リスク管理部立ち上げと同時に当部に異動、現在に至る。

リスク管理担当:真柄 匠
東北大学経済学部卒業後、リテールFX会社で企画やマーケティングの仕事に携わる。一橋大学大学院でのMBA取得を経て、再びFX・証券の世界に戻り、2014年頃からリスク管理の仕事にポジションチェンジ。以降、複数社にてリスク管理の経験を積み、前職では暗号資産取引所企業でリスク管理を担当。マネーフォワードには2024年1月に1人目のリスク管理専任者として入社。

リスク管理担当(システムリスク):柴田 繁
大学卒業後、SIerにてシステム関連のプロジェクトに従事。その後、FX会社、ネット系金融機関にて内部監査・リスク管理・コンプライアンスを担う。2024年2月にマネーフォワードに入社。金融コンプライアンス・リスク管理部とCISO室 システムリスク管理部を兼務し、システムリスク管理態勢構築に従事する。

金融関連事業を前に進めるために誕生した同部。そのミッションとは。

ー当社の「金融コンプライアンス・リスク管理部」は2023年12月に立ち上がりました。まずは同部が誕生した背景を教えていただけますか?

山上:これまで当社では金融業界出身者が多くなく、事業会社や弁護士事務所での法務コンプライアンス経験を有するメンバーが、金融規制への対応も担当していました。

しかし金融事業を展開する中で、規制を考慮しながら進めるものも多く、かつその対応は専門的な領域であり、既存のメンバーだけでは対応が難しくなってきたため、金融規制における知見・経験のあるメンバーを増員してきました。

また、金融ビジネスの事業規模が大きくなり、対応が必要な事項が増えるとともに、資金決済法改正により金融規制への対応を高度化させる必要が出てきたこと、また、金融事業を進めるにあたって、ビジネススタート前の運用体制の構築や、ビジネススタート後の二線部署としての運用業務も増加してきたため、金融規制への専門部隊として、金融コンプライアンス・リスク管理部が立ち上がりました。

ー事業を前に進めるために、それを支える存在として新しく立ち上がったチームだったのですね。同部のミッションはどのようなものなのですか?

柴田:金融規制に関わる事業者としてのコンプライアンス・リスク管理体制の構築・維持・管理、事業部への牽制及び支援をミッションとしています。

真柄:リスク管理に関しては、昨年まではあまり体系的に取り組んでこれなかったという背景があって、今回部署名にも初めて「リスク管理」が入りましたね。そこで私と柴田さんが最初のリスク管理の専門担当者として入社して、これからリスク管理体制を1から作っていこうとしているところです。だから、最初のミッションは、金融関連事業を中心に、当社のビジネスにフィットするようなリスク管理の「業務を作る」ことになるでしょうか。

チームとしては、部長に加えて、山上さんが所属するコンプライアンス担当と、私や柴田さんが担当するリスク管理担当の少数制で構成されています。

マネーフォワードへの入社の決め手は?

ー皆さんがマネーフォワードに入社したのはどのような理由だったのですか?

山上:IT×金融を体現している企業だと感じたためです。これまではマネーフォワード ME(家計簿・資産管理アプリ)を代表として、どちらかというと、ユーザーの「過去」のお金の課題などを見える化するサービスを中心に展開してきましたが、今後は「未来」のお金の課題に真摯に向き合い、その解決策となり得る事業を展開していくという世界観、社会的意義に共感しました。

また、私はこれまで伝統的な証券会社、暗号資産の会社と金融ビジネスの業界を経験してきましたが、そこからキャリアを広げると考えた時に、当社の場合成長スピードが加速しており、最新のコンプライアンスの課題に触れる機会も多いので、面白そうだと感じて入社しました。

真柄:私はもともとFintechという新しい領域に興味があって、その領域と金融リスク管理との組み合わせで面白い仕事ができたらいいなと考えていました。あとは当社のValuesのうち「Tech&Design」に一番共感して、リスク管理の仕事でもその価値観を体現できるかもしれないと思いました。


(当社のMission・Vision・Values・Cultureについてはこちら

私は2000年代にネット証券・FXという分野が世の中に出てきた頃からこの業界に身をおいていますが、Fintechという言葉が2010年代半ばごろから流行り出し、その後ビットコインなどの仮想通貨がブームになったりと、金融テクノロジーやサービスが時代の流れとともに形を変えていく様子を見てきました。今後も変化し続けて、まったく新しいものも出てくるのだろうなと思います。

またそういった技術やサービスの変化が進む中では、内部管理の役割もとても重要だと思います。自身では、Tech×内部管理のかけあわせをやっていきたいと思っていた中で、マネーフォワードのSaaS×Fintechを柱としている事業にも興味を持ち、かつリスク管理体制がまだ整っておらず、その構築から経験できるとのことだったので、入社しました。

柴田:私は前職で内部監査・リスク管理・コンプライアンスなどの幅広い業務を経験してきました。真柄さんと同様、社内の状況を伺った時にまだまだ体制構築もこれからとのことで、自身の経験を活かし、裁量権を持ちながら物事を進められると感じ、入社を決意しました。

また、柔軟な働き方ができる点も重要視していたので、それが可能な点も良いと感じました。当社の現在の出社頻度としては週2日必須、週3日推奨という形になるので、その点がマッチしたのもあります。

Fintech企業のカルチャーは?

ーありがとうございます。みなさん伝統的な金融機関とIT業界どちらも経験されたかと思いますが、それぞれを比較するとどのような点に違いがあると感じましたか?

山上:まずはコミュニケーションツールが違いますね。当社ではSlackを使用していますが、金融機関だと電話、メールがメインだったり、紙で管理されている部分も多いのではないでしょうか。

柴田:あとはスピード感はIT業界の方が求められるかと思います。レガシー企業だと特に決裁者が何名かいて必要手続きが多いこともありますが、ITかつ立ち上げ期だと、ある程度自身でその裁量を持って進められることができますし、自身で進めないといけない場面も多いと思います。

真柄:また、当社のカルチャーでもあるかもしれませんが、経営陣との距離も近かったり、フラットに話もできる点も違いかもしれませんね。私たちのチームを管掌するCCO(Chief Compliance Officer)ともフランクに会話しています。

ーチーム内の雰囲気もとても明るいですよね!

真柄:そうなんです。証券・FX・暗号資産などの共通の経験を持っているメンバーが多いので、なんというか、波長が合っている感じがします。

(ビットコインの話で盛り上がっている3人。普段から業界の会話で大盛り上がりとのこと)

失敗を恐れず、変化を楽しめるか。立ち上げ期に必要なことは?

ー良いチームですね!実際にご入社されて当社の課題感はどのようなものがあると感じられていますか?

山上:金融関連事業を行っている会社としてのコンプライアンスやリスク管理領域はまだまだ浸透しておらず、専門的な知識・経験を持った人材も十分でないという状況です。

柴田:そうですね。リスク管理というものを言葉では知っているけれど、仕事の上で関わったことがある社員の方がまだ少ないため、リスク管理、コンプライアンスという観点をいかに浸透させていくかが大きな課題だと思います。

真柄:そういった新しい取り組みを浸透させていくときには、「社内での信頼関係」も大切な要素になると思います。​​事業部門の方たちに対してただ一方的にルール作りやお願いだけをしていると煙たがられる存在になってしまうので、新しいサービスやプロダクトを検討する最初の段階からプロジェクトメンバーとして関わり、一緒に事業を前に進めるような存在になりたいと考えています。

ーそういった体制を今後整えていくフェーズかと思いますが、それにあたりどのようなスキルが必要になりますか?

柴田:スキルはどうとでもなると思います。一番大切なのは「変化を楽しめるか」というマインドがあるかどうかだと思います。新しいことを始めるのはみんな一緒なので、自ら学ぶことも楽しめるかが重要なのではないでしょうか。

山上:そうですね。これまで培った経験をそのまま当社にコピーするのではなく、社内のコンシェルジュとして対応方針や手続きを模索することも大切ですね!

ーそんな0からの立ち上げフェーズで皆さんは業務をされていますが、不安に思う場面などはないですか?

山上:私はあまり不安に思ったことはないんですよね(笑)  新しいものを作る時、それはその時の最善なものができているのだと思います。しかし時が経てば組織も変わるし、必要とされる形も変わっていくと思うんです。最初から将来にわたっても完璧なものは体制や予算的にも作れないので、課題を把握したうえで計画を立て徐々に高度化していくことが重要だと私は思ってます。

柴田:まさに「失敗を恐れない」ですね。当社では失敗したことに対して咎める人はいないと思います!

真柄:当部はまだまだ0→1なフェーズなのでなんでもチャレンジできますし、Fintechの世界ではこれからも新しい分野が出てくるので、この領域で経験を積むことは今後のキャリアとしても希少な存在になれると思います。

マネーフォワードは、金融コンプライアンス・リスク管理部で一緒に働くメンバーを募集中です!

まだまだこれから様々な新しい価値を世の中に提供していく当社にて、一緒に事業を前に進められるような体制を構築できるポジションです。前例に縛られず、これまでのご経験を活かしながら新しい分野にもチャレンジされたい方はぜひご応募ください。


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