首を自分で捩じって激痛と首が回らない2 30代 男性 経営者

気になるところ

1)前回の頸椎捻挫経過は5~7日程度で完治したとの事。

2)頸部アイシングは楽になるまで継続。

3)まだ亀背「猫背」が修正出来ていないので来院した。

4)意識的に自身で首を捩じらなくなるも、姿勢が良くないのが腰痛や首の痛みに影響していると自覚。



仮説と検証

1)立位姿勢の異常
矢状面:亀背と腰椎過前彎、頭部の挙上(顎を上げている)→脊柱起立筋群の過作用。

前額面:鎖骨と第2肋骨は右が低く左が高く右体幹回旋、肩も同様に見えた

座位確認も同様の姿勢を示し、下肢からの代償的影響はあまり関与ないと考えた

2)自動運動からの評価
前屈:腰椎が胸椎への協調性が少ない(腰椎前彎不足傾向)
伸展:L5(第5腰椎)付近で伸展を起こして、胸椎は伸展へ非協力的
回旋:体幹左回旋が少ない→胸骨に対し左肩甲骨は内転挙上、右肩甲骨は外転下制している可能性がある。(目視的上腕の前面位置保持)

上腕挙上:やや挙上が甘い、2分程度上げると腋窩あたりへ痺れなどの感覚異常がある。

3)呼吸からの評価
吸気にて胸郭の拡がりが少ない
睡眠の質
口渇感
疲労回復度
以上の質問を投げかけたところ(+)
横隔膜・胸横筋の緊張から肋骨(特に下部)の開きが良くないのかもしれない。


先ずは
胸椎伸展可動域、特に上部胸椎の伸展を出して前方頭位を修正
肩甲胸郭関節のアライメント修正
呼吸時の正常な胸郭の動きを取り戻す
脊柱起立筋の弛緩



コンディショニング

1)脊柱起立筋の弛緩エクササイズ(側屈)

2)胸椎伸展エクササイズ

3)胸郭の右回旋修正と前鋸筋・外腹斜筋のハンズオン(手技)

4)肩甲胸郭関節のアライメント修正

5)呼吸時の正常な胸郭の動きを取り戻す


1か月後の経過観察を行う。




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