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ヤギさん郵便No.80「Fairy Trail」


妖精がいるようだと、あるトレイルランナーが植生も景色も美しいと名づけた朽木のトレイル。
その名前に惹かれていました。

FAIRY TRAIL 2023  ショート20キロ 
スタート地点の集落の舗装道路を2キロほど走り、いよいよトレイルに入ると思ったら川へ降りていく。
靴が濡れてしまうのが嫌だったので、何とか石の上を歩いて入水を避けようとしたが、どうしても川に入らないと進めないところまできてしまった。
もう仕方ない、エイヤと気合いを入れて川に入った。
思ったよりも冷たかった。そして驚いたことに気持ちよかった。
ジャバジャバと川の中を進みトレイルへ入った。
足元が濡れてからトレイルに入るのだから、足元は土がついて泥だらけになった。
汚れたくはなかったが一度汚れてしまったら、泥んこ遊びしているように、それ自体が楽しくなった。

急な登りのコースでは、なぜか笑っている。ゆっくりでも止まらず登ろうと決めて登りきった時の爽快感は極上である。
そして、ゴール目前になると楽しさが溢れて笑いながら走っている。

帰宅して、泥だらけの靴下を手洗いしていると、いい年してこんな泥んこになって恥ずかしい気持ちと、いい年してこんな泥んこになれる幸せが入り混じる。
前者が建前、後者が本音。
川にドボンしたり泥んこになったり、まだまだ続きそうである。

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