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ヤギさん郵便No.90「諦めるという罪悪感」


根性なんて言葉は、今の世の中ではもう使われなくなった。

私は根性はある方だと思っている。
才能や能力は生まれ持ったものもあるだろうが、気持ちは持ちようでどうにでもなる。いわゆる根性で乗りきってきた人生だ。

マラソンをはじめて根性論は役立った。才能も体格も恵まれてないけれどマラソンは自分との戦い、諦めなければ完走はできた。達成感に酔いしれた。

今回初めてレースに欠場を決めた。
走らずして諦めた。
走れたのではないか?
逃げただけじゃないか?
気持ちが弱くなったのではないか?
出場していたら完走できたかもしれない。充実感もあっただろうし、仲間からの讃美もあっただろう。

決断することが怖かった。

でも、心の片隅ではホッとしているいる自分もいた。
万全でない体で出場して、もしものことがあれば多くの人に迷惑をかける。もちろん自分ももっと辛い思いをする。

そんな罪悪感を抱えて、スタート時間を自宅で迎えた。

人生は決断の連続。
こうやって根性で選択してきた人生だったのだと改めて振り返っている。

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