ヤギさん郵便No.100「最後」
最後にかっこいい言葉で締めくくりたかったけれど、それはできそうもありません。
私はゆみさんの文章が好きでした。
ゆみさんは本音を文章に込めていたと思います。
私はどうだったかというと逃げてたと思います。
本を出して評価されることが怖かった。本を出して誰からも否定されたことはなかったけれど、自分ではないような、他人のことのようにして逃げていた。
思い返せば、ずっと逃げていた。
イベントでカラーセラピーをしていた時があるけれど、毎月出ていると明らかに私を信頼してきてくれるお客さんがいて、急にこわくなった。
そんなに信頼してもらえる人間か私は?
人を信頼することがこわいから、信頼してもらえることもこわくなった。
ヒーラーの先生に出会って、あなたには素質があると言われたけれど、人の体に触れたり、人に影響を与えることがこわくなった。
この力を使うことは良いことなのかさえも考えるのがこわかった。
もっと思い返せば、
生きていくことは辛いことばかりと思っていた私にそうじゃない人生があると知った時の喜びはとても大きかったのにね。
見えない世界が好きになって、どんどん興味を持つけれど、見えない世界に足を踏み入れては、自分から逃げてしまう。
地に足をつけて確実に固く人生歩むことで、しっかり者として生きてこれた。
母を亡くした時は、家を切り盛りして父を支えた。
夫を亡くしてからも、ひとりで子供を育てることができた。
堅実さは私の長所だけど、堅実さは私の短所にもなってしまう。
私はこのままで終わるのか?
終わっていいのか?
自分に問うていきます。
これでヤギさん郵便は最後です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
大好きな先生ありがとうございました。
大好きなゆみさん、また会いましょう。
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