【小説感想】インド倶楽部の謎 ** 有栖川有栖

火村·アリスシリーズの国名シリーズの最新作。
本屋でたまたま見つけて早速購入。

こちら、数年前に斎藤工さんと窪田正孝さんでドラマ化された「臨床犯罪学者 火村英生の推理」の原作のシリーズです。

ドラマを見てから原作が読みたくなって、本屋で探せるだけ探して読み漁りましたが、もう読めるものがなくて暫くその物語から遠ざかっていただけに、どんな話かワクワクしながら読みました。

今回はインドに纏わるお話で、「前世の記憶」というのが全ての軸にあるお話。
なかなか今までにない感じのお話で不思議な気分になります。
そしてこのお話は最後の最後まで犯人がわからないから、なかなか進まないもどかしさがあってムズムズします。
こんなにページが進んでるのに、まだこんなもん?ってくらい。
そして、突然真実にたどり着く。
私は本当にかなり最後の方になるまで全く犯人の予想も出来ませんでした。
でも最後、犯人の心理を考えてなんとも悲しい気分になります。

輪廻転生について、私は信じているともいないとも言えません。
ただ、物語の最後に出てくる、「昨日は前世、明日は来世」ってひとつの考え方、私も好きだなって読み終わって思いました。

ドラマを見てから原作を読み始めた私は、このシリーズを読むときは頭の中で、火村英生役の斎藤工さんと有栖川有栖役の窪田正孝さんがドラマのように動き回り謎に立ち向かいます。
今回も2人は私の頭の中で映像化されて活躍してくれました。

火村の抱えている闇もまだまだ解消されることはなさそうだし、彼らのフィールドワークはまだまだ続きそうです。
次の事件も早く読みたいな。

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