やよみ

現実世界は嫌なこともいっぱい。 そんな毎日から現実逃避するには小説やら映画やらで別世界…

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現実世界は嫌なこともいっぱい。 そんな毎日から現実逃避するには小説やら映画やらで別世界に行くのが一番。 そんな私の観たもの、読んだものの感想をまとめております。 自分の備忘録も兼ねて。

最近の記事

【小説感想】変な家**雨穴

雨の穴と書いて「うけつ」と読むこの筆者と私の出会いはYouTubeでした。 その出会いとなった動画がこの「変な家」だったのです。 戸建て購入を検討している友人から、検討中の家の見取り図で不思議な点があると相談を持ちかけられたことから始まります。 その友人はキッチンに扉もなにもない謎の空間があり、不動産屋もなんなのかわからないと言うのです。 そこで、筆者は知り合いの建築士に見取り図を見せて見解を聞きます。 専門家からの意見、そして想像が進み、段々とまさかな闇が見え隠れしてきま

    • 【小説感想】掟上今日子の鑑札票**西尾維新

      掟上今日子シリーズの待ちに待った新刊をやっと読み終わることが出来ました。 と言っても、読みはじめてから1日で読んでしまったのだけれど。 それは私が今日子さんのように読むのが速いから…と言うわけでもなくて、それくらい先を先をと進めてしまうほどに衝撃的な内容が続いたため、止めることが出来なかったから、と言うのが大きな理由に他なりません。 なにせ、スタートからすぐ、今日子さんはスナイパーの銃撃にあい、自分が探偵であることを忘れてしまうのですから。 そして、1日で記憶を失くすという、

      • 【映画感想】るろうに剣心 最終章 The Final

        東京やら大阪やらが再び緊急事態宣言となってしまい、どうなることかと思っていた「るろうに剣心」ですが、なんとか公開中に観ることが出来ました。 10年感の集大成。 今回の敵は雪代縁。義理の弟となります。 剣心が自分の手で斬殺してしまった妻の巴の弟「縁」は、姉の敵の剣心への復讐の思いを胸に中国に渡り、中国マフィアの頂点までのぼりつめ、日本に復讐のため舞い戻って「人誅」を決行すのです。 前回作の志々雄との戦いは前後編に分かれてて2部構成だったので描かれる場面なども沢山ありましたが

        • 【映画感想】ホムンクルス

          原作の漫画は読んでおりませんが、綾野さんが出るこの映画がどうやら始まったらしいと昨日知り、早速チケットを取って今観て参りました。 鋼の錬金術師でよく出てきた「ホムンクルス」。どんな形で映像化してるのか凄く気になりつつ映画館へ。 本当はいつもよく行く映画館で観たかったのだけれど、まーこれ上映してる映画館が少ないこと少ないこと。びっくりです。 そして、映画を観たら必ず買うパンフも売り切れ。 ショックのまま映画スタートです。 映画冒頭からすぐにタイトル出て本編がスタートしてくいス

        【小説感想】変な家**雨穴

          【映画感想】Fukushima50

          2011年3月11日午後2時46分 その時、福島第一原発で何が起きたのか。 予想を遥かに超える大津波が原発を襲った後、現場にいた彼らがどんな思いでそこに留まり戦ったのか。 私はそれがどうしても知りたかった。 あの時、ニュースで流れていたその裏側で、ロボットでもなんでもない、私と同じ人間が、どんな景色を観ていたのか。 私はこの映画が公開されると知ってから、公開日をとても楽しみにしていました。 だけど、去年、この映画が公開された直後からコロナの影響が日本でもどんどん出てきて、

          【映画感想】Fukushima50

          【小説感想】時給三〇〇円の死神**藤まる

          完全なる勘、ジャケ買いではなくタイトル買い? 本屋で見つけて、面白いタイトルだなと興味を持って裏表紙のあらすじを読んで買ってみた本。 突然話したこともないクラスの中心的存在の女の子が現れて「死神」のアルバイトに誘われます。 時給は本のタイトル通り300円。残業代も休日手当もなくて、どんだけ働いても1日4時間分の1,200円しか貰えないと言うその仕事内容は、未練を残しこの世に残っている「死者」あの世へと見送ること。 未練がなんなのかを聞き、それを晴らす手伝いをしてあの世へと旅

          【小説感想】時給三〇〇円の死神**藤まる

          【小説感想】クスノキの番人**東野圭吾

          これまた東野圭吾作品。 これまたずっと気になってた1冊。 私はこれまで東野圭吾作品はミステリー系しか読んだことはありませんでした。 このお話は、とある神社にある大きなクスノキに纏わるお話。 そのクスノキは願いを叶えてくれると一部のスピリチュアル好きの間で話題になっていたが、本当はそうじゃない。 主人公の玲斗はとある容疑で警察に捕まっていた。 そこに現れたのは弁護士。その者によると、ある人から依頼を受けてここに来たと言う。 そして、その依頼人の命ずることを行うと約束するなら

          【小説感想】クスノキの番人**東野圭吾

          【小説感想】ブラック·ショーマンと名もなき町の殺人**東野圭吾

          書き下ろしのこの作品は、初版が2020年11月30日だったようですが、私が購入したのは12月5日には重版がかかったようです。 私の購入したのは第2刷となっておりました。 さすがに東野圭吾作品って感じですねー。重版のスピードが早い! 物語の世界は現実同様コロナ禍。舞台は日本のどこかの小さな観光地です。 コロナの影響で町がどんどん衰退化していく最中、その町に住む元教師の男性がどうやら殺されたようだ、と、東京に暮らす娘に警察から連絡が入ります。 早速地元に帰り翌日現場となった、

          【小説感想】ブラック·ショーマンと名もなき町の殺人**東野圭吾

          【小説感想】ハーメルンの誘拐魔 刑事犬養隼人**中山七里

          映画「ドクターデスの遺産」の原作小説の3作目の作品。 今回は、2作目の「七色の毒」とは違って長編です。 この作品はとある少女が誘拐されるところから始まります。 今回のテーマはまた医療もの。 今回は子宮頸がんワクチンに纏わるお話です。 少女が誘拐された場所からは犯人が残した絵葉書が見つかります。 そこに描かれているのがハーメルンの笛吹き男。 その絵になぞらえるように、次々と少女が誘拐されていきます。 誘拐時の目撃情報も一切なし、遺留品も指紋も残されておらず、犯人の絞り込みも

          【小説感想】ハーメルンの誘拐魔 刑事犬養隼人**中山七里

          【小説感想】七色の毒 刑事犬養隼人**中山七里

          映画「ドクター·デスの遺産 -BLACK FILE-」の原作小説のシリーズの2作目のこの物語は7つの短編小説になっています。 タイトルの通り7色の色に纏わるお話で、全てにおいて犬養は出てきますが、話の主観は他者になっています。 1つ目の「赤い水」のお話からスタートしますが、最後の「紫の供花」に繋がる話になっています。 1冊280頁なのでサクッと読める感じです。 短編なので回りくどい部分も削ぎ落とされているため本当に読みやすい。 中だるみすることなく、7つの事件に触れられる

          【小説感想】七色の毒 刑事犬養隼人**中山七里

          【映画感想】サイレント·トーキョー

          12月4日公開のこちら。 ずっと観たかったのですが混雑を避け今日行ってきました。 クリスマスイブのその日、東京の各地で爆発事件が発生。 犯人による3件目の爆破のターゲットとなった場所は谷のスクランブル交差点。 爆破予告を受けて交差点の封鎖に沢山の警察官が駆り出されますが、「どうせ爆破なんて起きない」と見物にやってきた若者でごった返します。 そんな中で悲劇は本当に起きてしまう…。 映画の宣伝で各番組で取り上げられてた前情報から、犯人は佐藤浩市さん…となっていたので前から不思

          【映画感想】サイレント·トーキョー

          【小説感想】切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人 ** 中山七里

          こちら、映画「ドクター·デスの遺産」の原作のシリーズです。 ドクター·デスの映画を観る前に原作を…と思っていたのですが、どうやらこのシリーズの読む順番的にはドクター·デスは4番目で、最初に刊行されたのがこちらの「切り裂きジャックの告白」だそうで。 と言うわけでこちらを先に読みました。 このシリーズの文庫本には現在映画公開中とあって、綾野剛さんやら北川景子さんやら、映画に登場した人の特別な表紙が付いておりました。 今回は、警察署の目の前の公園で、異様な死体が発見されるところか

          【小説感想】切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人 ** 中山七里

          【小説感想】インド倶楽部の謎 ** 有栖川有栖

          火村·アリスシリーズの国名シリーズの最新作。 本屋でたまたま見つけて早速購入。 こちら、数年前に斎藤工さんと窪田正孝さんでドラマ化された「臨床犯罪学者 火村英生の推理」の原作のシリーズです。 ドラマを見てから原作が読みたくなって、本屋で探せるだけ探して読み漁りましたが、もう読めるものがなくて暫くその物語から遠ざかっていただけに、どんな話かワクワクしながら読みました。 今回はインドに纏わるお話で、「前世の記憶」というのが全ての軸にあるお話。 なかなか今までにない感じのお話

          【小説感想】インド倶楽部の謎 ** 有栖川有栖

          【映画感想】ドクター・デスの遺産

          本日、舞台挨拶付のチケットが抽選で当たったので久しぶりに公開早々に観ることができました。 小説が原作なので小説から読もうか迷ったのですが、時間もなかったので内容を知らないまま今回は観ることに。 安楽死、と言う難しい題材をテーマにしているこの作品ですが、難しくなりすぎず、暗くなりすぎず、と言った作品になっていました。 ドクター・デスの存在を認知してから、犯人にたどり着くまでと、犯人にたどり着いたあとに繰り広げられる戦いは、時間を忘れるほどあっという間。 シークレットとなっ

          【映画感想】ドクター・デスの遺産