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美しいなと、うれしく思うものだけを。(2020年4月14日(火))

人よりもスムーズに心の内の深いところに潜ることができ、人よりもスムーズに相互作用の連鎖を思い描くことができ、かつそうして広がってしまう枝を「そもそも」だけを残して剪定できる自分の能力。これを抑えこむことなく、羽ばたかせることに決めると同時に、

伝統的に「諸行無常の只中から取り出した、美しいもの」を尊ぶ傾向が高いらしい日本(これは『哲学の技法』を読んで「そうなのかな」と思ったことです。)の、その土壌を活かさない手はないなとも決めて、

これからを生き抜く術として、自分を1ミリでも不快にさせるものは、遠慮なく躊躇なく自分の世界から遮断して、自分が美しい瞬間だと思った場面だけを文章の中に閉じ込めるような、そんな日々を重ねていく(犀の角のように)ことにしました。

朝、温泉で自分の身体を癒した後、いつもの喫茶店まで歩く道ばたに、愛らしい花を植えていただいてありがたいなぁとか、いつもの喫茶店で飲むコーヒーが、今日もおいしいなぁとか、私のひとりの時間をお店の方が大事にしてくださってありがたいなぁとか、窓の外の電線に止まったスズメがふっくらしててかわいいなぁとか。

自分の持つ知識やノウハウで人をひきつけようというあり方では全くなく(思えば、私は、そんなことがしたいわけでも、そんなことができるわけでもない)、願わくばこうした「いいなぁ」と思うものだけを自分の五感に掴ませて、そのことをよろこんで生き抜いていきたいのです。

#エッセイ #好き #日記 #memento