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今日の世界

今日の世界には色がある。
昨日、一日眠っていた。ひどい鬱という訳ではなかったけど、何をする気力と体力もなかった。さすがに夕方には起きて珈琲を飲みに行こうと思っていたが、ずるずると眠りに引き込まれていった。夜は少しMLBを見たものの、楽しいという感情はほとんど湧かなかった。昔はあんなに野球が好きだったのに。ダルビッシュも大谷も生で見たことがある。野球も本当に観に行かなくなってしまった。
 とはいえ昨日一日を眠りに費やしたからか、体力の方が戻ってきた感じがして、今日は忙しい一日だったけど乗り切ることができた。帰りに文房具屋へ行き、四月からの手帳を探す力も残っていた。何より世界に色がある感じがする。一昨日は悲観的な考えが終始浮かんできて、自分には味方はいない、誰からも必要とされていないと思って本当に辛かった。
 やる気はやらないと出てこない、という話もあるけど、極度に辛いときは動くことが何十倍にもハードなのでじっと耐えるしかない。昨日一日眠っていて心底思い知った気がする。やる気どころの話ではなかった。そうしかできなかった。
 鬱じゃない人はこんな風に世界を見ているのか、自分も昔はこうだったのか。今後、こうなる未来はあるのか、自分はどうしたいんだろう。いろんなことが浮かんでくる。
色のない世界で守りたい小さな自分もいる。小さな自分は私をいつも呼び止める。私はそれを無視できない。痛みを追う、反芻するのはその為だ。
 色のある世界を久々に感じたことは良かった。何も楽しめないのはやっぱり辛すぎる。でもあと半分の自分、影の自分を、いつも考えてしまうのは、これはもう性分なのかもしれない。どんな自分も愛せたらいい、前にも書いたけど、本当にそうできたらいい。そしていつか、本当の愛を知ることができたらいい。
 


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