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星野珈琲店の窯焼きスフレパンケーキ【#最近行ってよかった店】

 ある日、私はむしょうに甘いものが食べたい気分になった。

 女性にはありがち……と思いきや、私個人に限ってはめったにないことである。

 「昨日何食べた?」と問われれば「……ガム?」と答えるような侘しい食生活をしている。そのうち仙人みたいに霞から栄養を摂取できるようになると思う。

 でも今日はとにかくケーキ的なものが食べたい。が、地元のお店に行っちゃうと特定が怖くてnoteにレポが書けない。

 なので、ちょっと遠出してチェーンの星野珈琲店さんを訪れた。

 星野珈琲店さんはチェーンだが、良質の豆を厳選し、ハンドドリップで提供する本格派のカフェだ。

 数年前、京都駅にある店舗に、並んでまで入った記憶がある。代表的なメニューである「織姫ブレンド」や「彦星ブレンド」が印象的だったのを覚えているが、関西の店舗だと思っていたので、関東にもあるのは最近まで知らなかった。

 星野珈琲店の店内は黒と茶が基調のシックな感じで落ち着いていて、コメダさんやドトールなどと比べ、対象年齢がもっと高いのかなという印象を持った。

 おいしそうなコーヒーと、軽食がメニューに並ぶ。

 しかし今日の目当てはスイーツ……。

 パフェとかもあったのだが、もっとドッシリした何かが食べたかったので、「窯焼きスフレパンケーキ」を頼んでみた。

 窯焼きスフレは注文されてから焼くらしく、提供に20分程度かかる。

 私はコーヒーを飲みながらおとなしく待った。

星野ブレンド。
すっきりした味わいで飲みやすい。

 もちろん、大人なので、遅いからと地団太を踏みながら泣きわめいたりしない。 

そして到着。

窯焼きスフレパンケーキ

 おおー! おいしそう!

 実は、シングルとダブルが選べるのだが、なんかダブルを選んでしまった。

 ちょっと待てよと思った方もいるだろう。普段ガムを食事と称する人間が、おこがましくもダブルなど頼んで食べきれるのか、と。

 なんでダブルを頼んだのかって?

 ヒント:映え。

 そう、映えを気にしちまったんだ

 日頃、映え映え言ってる連中を軽佻浮薄と下に見ておきながら、思わず映えを気にして多めに頼んでしまった!

 実際映えてるからいいや。

 お皿を出された瞬間に、ぷーんとパンケーキの香ばしい香りが立ち上る。

 こういったものを食べるのが本当に久しぶりなので、なんだか童心に返った感じすらした。

 しかも、メープルシロップ、ハチミツ、黒糖の三種類からかけるものを選べる上に、大瓶で出てくるので実質かけ放題ということだ。

映えを意識してメープルシロップをかけた。

 たっぷりメープルシロップをかけて食べてみる。

 おいしい。

 口の中に入れた瞬間、ホイップバターと生地の香ばしい香りが口の中いっぱいに広がり、ふわふわした食感とじゅわっとしたメープルシロップの甘味が舌をとろけさせる。

 私は甘いものを食べたとき特有の幸福感に酔いしれた。砂糖には依存性があるものだが、分かっていてもたまの快楽が心地よいことに変わりはない。

 (まあ、すぐ飽きるのだが)

 私はおいしく1枚目のスフレパンケーキを食べきった。

上の段を食べきったよ!!

 なんでここで写真を撮っているのだろうか。

 うん。

 そう。

 胃袋というものは、空腹時、100ml程度の小さなサイズまで縮んでいる。食べ物を詰め込むことでゴムのように拡張して、成人なら2L程度まで拡張することもある。ただし誰しもが2Lいっぱい食べものを食べられるかというと、そんなことはない。人間には満腹中枢というものがあって、それが刺激されたらもう食べようという気にはならないものだ。

 何が言いたいかというと、悲しきガム人間YeKuの満腹中枢は悲鳴を上げているという事実をお伝えしたい。

 吐きそう……。

 さっきまで美味しかったパンケーキをげんなりと見下ろす。

 コーヒーを飲んで、なんとか食欲を取り戻し、「人間の胃袋は2Lまで拡張する」ということを自分に言い聞かせながら静かにナイフとフォークを操った。

 頼む前から分かってたけど、やっぱりシングルで十分だったなあ……。

 なんとか完食して星野珈琲店さんをあとにした。

 とはいえ、同店のフルーツティーとか、窯焼きスフレ(※パンケーキじゃなくて本当にスフレ)が気になるのでまた行きたい。

 (スフレはダブルがないからちゃんと食べきれるに違いない)

 星野珈琲さんは魅力的なメニューが多いばかりか、本格派のおいしいコーヒーを出してくれる素敵なお店だ。


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