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シン・エヴァンゲリオン劇場版:||を見てきた

大きく前半と、後半にわけられる作品だと思う。

前半はシンジくんが立ち直り、青年になるまでの話。
前作のQからの続きの物語が展開される。

大人になったトウジや、ケンスケなども登場し、変わってしまったものや、変わらないもの、Qでは説明しきれなかった外の世界、歴史、起きた出来事などなど、主に綾波を主体にして物語が展開されるアニメっぽいお話。

後半は、ネルフ本部に突入してから展開される、シンジくんがお父さんと対話していく物語。これがもう圧巻だった。

後半が印象的というか、わたしは十代の頃からエヴァンゲリオンを追いかけてきた人間なので、映画の中で、過去のシーンがフラッシュバックするたびに、自分の人生もフラッシュバックする、という、すごい不思議な体験をしてしまった。

そのせいか、途中から、作品の良し悪しとかどうでもよくなり、ずっと昔から知り合いだった碇シンジくんが、ついに最後の役割をはたそうとしている姿を応援する、ドキドキとハラハラ感。
それと同時に、ラフイラストや、書き割りといった制作スタッフ側の世界も入りこんでくるので、作り手側の心情も伝わってきて、はたして、社会現象にもなったこの作品の結末、大きな花火をちゃんと打ち上げ、そして、終わらせることができるのかというドキドキとハラハラ感も相まって良かった。

終始、現実と仮想現実を感じ、物語上でも、メンタルがフィジカルに、フィジカルがメンタルになるなっていく話なので、この現実と仮想世界が入り乱れる感じは、映像にもあいまってて、すごく良かった…。なんか幻想的すぎて、あんまりよく覚えてないかも。

後半の途中からは、とてもリラックスした気持ちで観れて、
エンディングに近づくにつれ、体がじんわりと熱くなり、スタッフロールでは、細胞が熱くなってる感じがあって、おもしろいとか、よくできてる前に、「心地が良かった」と思った映画鑑賞でした。

エヴァンゲリオン破のときの主題歌である宇多田ヒカル「Beautiful World」がエンディングロールで流れるのだけど、これがまた作品によくあってて、映画が終わったあとしばらく座ってました。

ちょうど、エヴァンゲリオン破の頃、付き合ってた女の子が、真希波にちょっと似てたので、その子のことをぼんやり思い出したりもしました。元気してるかな、ひどいことしてしまってごめんね。

これまでと、これからやることが決まっているいくつかの罪について、贖罪しながら生きていこうなんて思い耽りながら、とぼとぼ歩いた白いタイルの道は、少しアニメのエフェクトがかかっているようにみえ、ちゃんと生き抜いて、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」という大好きだったアニメの完結作品を見届けることができて良かったなどとしみじみしました。

いい映画をありがとうございます。

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