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ブックオフ購入録 Vol.12 -231106-

10月は読書の秋だと意気込んだわりに、日常の喧騒に意欲を削がれ、結局一冊しか読むことができなかった。

一方的に自分にかけた期待を、鮮やかに自分が裏切る。もうかれこれ30年はこの過ちを繰り返し続けていて、それでも自分を見捨てない自己肯定感の高さに感動する。

とはいえ、何だか無性にくやしくて、衝動的に手元の「いつか読む本リスト」から数冊購入した。

内澤旬子 - 世界屠畜紀行(440円)

冒険家・高野秀行さんの「辺境中毒!」でエンターテイメント・ノンフィクション、通称『エンタメ・ノンフ』として紹介されていた一冊。世界中の屠畜現場を取材した〜というインパクトに、興味しか湧かないコンテンツ。「肉になるまで」を深く考える良いきっかけにしたい。

中島京子 - 長いお別れ(110円)

認知症に関心があるのでいつか読もうと思っていた一冊。アルツハイマー型認知症を患った父が徐々に父でも夫でもなくなっていく家族の10年を追った連作短編集、というあらすじからバッドエンドは想像できるが、残りの人生に役立つ何かを得られるような気もする。

石川直樹 - 最後の冒険家(385円)

2008年に熱気球で太平洋単独横断に挑み、消息を絶った冒険家に関するノンフィクション作品。なぜこんなに難しい冒険に挑んだのか、その衝動の根源に何があったのか、単純にその辺が気になり、長らく「いつか読む本リスト」入りしていた一冊。

Liv Kristine - Deus Ex Machina(330円)

デスヴォイスとソプラノの組み合わせを世に知らしめた伝説的ゴシックメタルバンド「Theatre of Tragedy」のソプラノ担当、Liv嬢によるソロアルバム。謎のライティングと白い鳩が印象的なアートワークのダサささえも帳消しにする、彼女のエンジェルヴォイスが素晴らしい。

Theatre of Tragedy - Closure:Live(550円)

そんな「Theatre of Tragedy」の初期〜中期ライブアルバム。ライブでも安定して外さない音程とハイトーンヴォイスに感動。ゴシックメタルから徐々にインダストリアル色に染まり始める過渡期ながら、バンドの演奏力もあり当時の熱気も伝わる素晴らしい作品。


というわけで、久しぶりに豆から挽いた珈琲でも飲みながら、ワシワシと活字を食らいたい。ありがとう、ブックオフ。

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