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イスラエル・ハマス全面戦争に見る、新時代移行期のパラダイムシフトのテーマ

こんにちは。榎本です。
今回はイスラエルが50年ぶりに全面戦争の宣言をし、すでに死者が1200人にのぼる状況から見る新時代の移行の傾向について考察をまとめたいと思います。

人によっては第3次世界対戦の始まりなのではないか?と噂する声がありますがこうした具体的な事象は変われど、抽象化された変化の本質は変わらないと感じ、こちらを見ていきたいと思います。

新時代の移行に伴う淘汰のテーマのおさらい

前々回に下記のnoteを投稿しました。

こちらはまだ上記のイスラエル・ハマスの開戦前でしたが、ここに書かれているようなテーマが実際に具体化されて起こっているように感じたため、急遽こちらのnoteをまとめております。

上記noteで話したのは、以下のようなことでした。

  • 旧時代的なもの(階級的・陰的・固定的)の終わりはすでに起きていた

    • 階級的:終身雇用の崩壊

    • 陰的:ジャニーズ・ビッグモーターのような会社の崩壊

    • 固定的:アジャイル開発の流行

  • むしろ今後のメインテーマは、新時代の皮を被った旧時代的なパラダイム(一見新時代風に見えるもの)

    • 偽りの自由:本質的な自律ではなく、依存的な与えられる自由の一方的な主張

    • 偽りの多様性:本来の共生・共存の多様性ではなく、新時代のように思える思想と異なる考え方は排除・排斥を行う

    • 偽りの論理性:ニュートラルなロジカルさではなく、過剰に論破を求めたり科学主義を求めすぎる姿勢

前者のテーマは引き続き続くとは思うもののそこはメインの動きではなく、後者の自由・多様性・論理性を正常にアップデートすることが、ニュースや社会の動きなどを総合的に見ても移行期の中心テーマとなるはずということをまとめておりました。

ハマス・イスラエル全面戦争と移行期テーマ

さて、ではハマス・イスラエルの問題はどのように移行期の淘汰テーマと重なるのでしょうか?主に前半2つの自由と多様性のアップデートと重なると考えております。下記がハマス・イスラエル問題の榎本なりの解釈です。

  • パレスチナ側・イスラエル側、双方が被害を受けた歴史があり正直どちらが善か悪か、強者か弱者か?というのが簡単に判断できない(政治事情も絡むため)

  • パレスチナ側・イスラエル側両者、自身の信じる宗教以外は軽視しており、それ以外の信者を暴力によって排斥することを辞さない考えを持つ

  • 聖地の問題という動かない土地の事情のため、両者が納得行く形をとることが難しく、両者が自分たちにとっての権利や自由を主張をしている

いかがでしょうか?こうしてみると淘汰のテーマにある、偽りの自由・多様性のテーマとかなり重なる部分が大きいと感じると思います。

正直先進国の事情や社会のテーマを見ていたため、こうした世界の紛争問題は知識としてはあったものの、上記note執筆時は全く考慮できておりませんでした。(私自身が具体的事象より、抽象的なテーマから具体的事例へ考える傾向があるため尚更です。)

そのため当初考えていたのは、アメリカ国内の分断であったり、行き過ぎた環境活動家やLGBTのポリコレ的な運動、スノーフレーク世代に言われるような一方的な自由の主張や手続き的に自己矛盾・ブーメランとなりうる反対や革命のあり方だったというのが、(視野が狭くて恐縮ですが)当初考えいた範囲でした。

ただ冷静に考えてみると、新時代の大きなパラダイムシフトのタイミングとしては弱いというか、十分大きなことですがそこまでインパクトとしては見えづらい形と思っていたのが正直なところでした。

しかし、世界を見渡してみると本質的な自律や多様性の世界に進むにあたって、解決・精算しないといけないような、一方的な自由の主張や多様性ではなく排斥をするイスラム原理主義的な考えと同類の考えをする人がとても多いことがわかると思います。

今後注視しておくべきポイント

演繹的に進める考え方を私がするので、まずは理想状態から整理したいと思います。

  • 新時代は何かから自由になるのではなく、自分の理想を見つけて自律した者同士がお互いの自由を尊重し折り合いをつけながら繋がる時代

    • フラット化するため、個々人が多様な考え方を持つ。

    • 階級的なものにも縛られないため、そこからは与えられた自由を主張するのではなく、自律して自身のやりたいことで両者の自由のトレードオフを調和を取りながら自由を獲得していく。

    • ※なので新時代っぽいと聞いたからそれをやるのは自律ではなく依存のため違います

  • 多様化していく社会では良いも悪いも正しいも間違っているもないという原則で、近しい考えの人がクラスターを作る総体でみると多様性ができあがる時代

    • 新時代のゲームは一律の正解はなく、無数の正解が存在する

    • それぞれが自分のゲームを楽しむだけで、他人のゲームにあれこれ言うのではなく、みんながそれぞれ自分のゲームを楽しむだけ

    • 近しいゲームをしている人同士で繋がりクラスターを形成していく

  • 多様化した社会は周りを見渡すと不快なことが大前提。その中で寛容さを持つ必要がある時代

    • 上記のような時代・社会では不快であることが大前提にある

    • そこで排除に走ると多様性でなくなるので、(よほど一般道徳・法律的に完全にアウトなもののみを除いて)スルーする・距離を置くということが大事になる

    • そのための寛容さを持つこと・違う考えの人と対話をするスキルを磨くことが重要になる

そうした中で見てみると、こうした理想とかけ離れた状態がまさにパレスチナ・イスラエル問題であることがわかります。上記の理想の逆が要件となりますが、下記が注視しておく事象や気をつけるものです。

  • 各人が自律をしておらず、新時代的なもので自由のトレードオフを理解していない。もう一方の自由を軽視している。

  • 他人のゲームを気にしたり、自身のゲームをプレイせずに他人のゲームばかりに干渉をする

  • 自分と異なる考えについて、(セーフよりのアウトくらいなものでも)スルーや距離を置くのではなく、排斥・排除をしようとする。対話や寛容さが一切ない。

こうしてみると、ポリコレ問題や環境活動家、日本の左翼の動きとも重なりますが今回の事例でそうしたことだけでなく、世界を見るとイスラエル・ハマス問題のような問題がまだまだあるかと思います。

アフガニスタンやシリア、トルコ政府内とクルド人対立(日本でもクルド人問題は出てきております)、シリア・イエメンの問題。ミャンマーやエチオピア、南スーダンなども言えそうですし、紛争ではありませんがタイの軍事クーデターから新軍派ではない野党が政権交代をしそうなところや、中国における台湾有事など、現在停滞・小康状態のところも一気に動きを見せてくる可能性があると思います。(ウクライナについては今回のテーマというより旧時代的な支配思想から来ていると考えられるのであえて外しております。)

今後変化はますます激しくなりそうです。是非ご意見や情報など教えていただけるとありがたいです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。


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