見出し画像

なぜダメなのかを説明しても、腑に落ちない人たち

法務部門として法務相談(法律相談)を受けていると、相談を持ってきてくれる事業部門に「なんでダメなんですか」って言われること、少なくない。
「前任者にはダメって言われなかった」とか、「他社は似たようなことやってるのに」とか、まあ言われがちだ。


なぜダメなのかを説明しても、代替案を提案しても、「でも…」「やっぱり問題ないんじゃないでしょうか」みたいなコミュニケーションを続ける人たちに、どう向き合えばいいのだろうといつも思う。ダメだと思う理由を説明しているので、フェアに、ダメじゃないと思う理由を説明してほしい。「こういう理由や背景があるので、自分はダメじゃないと思う」「こういうロジックで他社は打破している(リスクをとった上で実施している)と想像しているけど、どう思うか、自社でもできるんじゃないか」みたいな。こちらも考えて回答しているからか、相手に対しても、自分の意見を突き通したいのなら、どうしてもある程度は自分で考えてもらえることを期待してしまう。


だけど、ダイレクトに「なぜダメじゃないと思うのか、正直な気持ちを教えて欲しいです」と伝えると、彼らは黙ったり、言葉を濁したり、「じゃあもういいです」と自主的に話を終わらせたりする。
そういう言動を見るにつけ、彼らの中にも、リスクを取ることへの恐怖や、受け手に対する不誠実さや罪悪感が、少しなりともあるのではないかと想像する。
そうなのであれば、できるだけ歩み寄って、議論を尽くして解決したいと思う。取るべきリスクは取ってよく、取らなくていいリスクは取らなくていいということを、彼らに伝わる言葉で伝えたい。それをどうやって伝えれば、こちらの意図を汲んでもらえるか、毎回言葉の選び方に悩んでしまうのだ。


今日は読んでくださる人に解決法を提示するようなものではなくて、同じような悩みを持っている方と共有したい気持ちと、この壁を乗り越えられるtipsがあれば、そっと教えていただきたい気持ちで、この記事を書きました。


本日の1曲は、ぼちぼち自分の趣味に。クリスマスの過ごし方を考えたときに、もう好きに過ごしていいんじゃない、コマーシャルにも、ビジネスの圧力にも屈せず、人それぞれで、と思ったわけです。
そんなわけで、わたしが人生で最も影響を受けたミュージシャンの1967年のカバーを。ごきげんに踊ってみたくなったら、うれしい限りです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?