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遅ればせながら観た映画「SING」面白いし、なによりオリジナル版も吹替版も歌に凄みがあった。(タイトル画像はイメージですw)

「田辺のつる」の高野文子がキャラクターイメージ原案で、「リズと青い鳥」の山田尚子が監督したフジTVの+Ultraで今期放送した「平家物語」を先期に先行で観るために入った Netflix。で、今回のエントリーはこの「平家物語」ではなく(いずれ書きたい!)、せっかく入った Netflix なのでいろいろ観てるなか、今日観た「SING」がすごかったので書きたくなりました。

この映画、日本では2017年3月公開なので、もう5年になるんですね。で、なぜ今日これを観たかというと、録画してた ベストヒットUSA で「U2特集」をしてて、この SINGの続編で今劇場公開している「SING 2 (邦題:シング  ネクストステージ)」で、伝説のロックスターであるライオンの役で U2 の Bono が出てることを知り、

「これは観たい! それなら第1作も観ときゃなきゃね。」と 、せっかく入った Netflix で探して、で、観たという訳です。

もともと、アニメーションは大好きだし、USの3Dアニメも、最初のピクサーのトイストーリーからずっとそれなりに観続けて来たのに、なぜ評価の高いこの作品を観てなかったというと、実写でもアニメでも、ミュージカルに苦手意識があるせいなんです。でも、この前の夏に重い腰を上げて観に行った、「サカサマのパテマ」の吉浦康裕さんが監督したミュージカル劇場版アニメーション「アイの歌声を聴かせて」も、とてもよかったし (これもいずれか書きたい。) SINGも観よう!となりました。U2 の Bono さまさま です。

で、冒頭からガツンとやられる訳ですよ。だって、まさかこんな曲がかかると思ないじゃないですか、The Beatles の Abbey Road のB面メドレーの中の「Golden Slumbers / Carry That Weight」とは!そしてこれがエンディングでもイイ味だして歌われる訳ですよ。

そして、U2 Bono に「これ以上に完璧な曲はない。」言わしめた Leonard Cohen の「Hallelujah」(実は、Jeff Buckley のカバーの方で知ったですが。) も途中とても大事な場面で歌われます。

もちろん、この2曲に限らず、どの歌も素晴らしい。ちなみに本編は悩んだ末に日本語吹替で観たのですが、吹替の方々の歌唱力と演技力も、オリジナルに全然負けてなくて半端ない。(本編を観たあと、Amazon Music でサントラを聴きましたのでオリジナル音声の歌も、もちろん、それはそれは素晴らしかったです。)

お話は、はっきり言って「あきらめなければ夢はかなう。」という、言ってみればベタなんですが、そのベタな話を説得力をもって支えてるのは、なによりも凄みのある歌唱力なんですね。オリジナルも吹替も、どこにも適当なところはなく、それは凄みのある歌唱力で最初から最後まで飽きることなく惹き込まれてしまいました。そのクライマックスでは、オリジナルは Tori Kelly が、吹替では MISIA が演じた ゾウの Meena の「Don't You Worry 'Bout a Thing」は、それまでの様々な逡巡と葛藤を吹き飛ばす爽快な解放感を与えてくれます。

ちなみに、吹替版で「ねずみ」を演じた 山寺宏一 さんが歌った「My Way」も圧巻でした。残念ながら (いや、歌はいいんですよ。) オリジナルの方しか公式 YouTube になかったので。オリジナル・サウンド・トラックでは 山寺さんヴァージョンも聴くことができます。
 # ねずみには~ ねずにの~ 誇りが~ あるから~
 # 信じた~ この道を~ 私は~ 行くだけ~
 # 手を振ろう~ 心の~ 決~め~た~ ま~~~~まに~~~~

ここでちょっと脱線。My Way と言えば、1970~80年代の UK Punk / New Wave (この関連も書きたいこといっぱいある。) の洗礼を受けた身としては、Sex Pistols の Sid Vicious がソロで歌ったヴァージョンをまず思い出すのです。


という訳で予習もできたので、更に凄みの増した作品になったと評判の「SING 2 / シング ネクストステージ」。オリジナルでは U2 の Bono が演じている、伝説のロックスターであるライオンを、吹替版では B'z の 稲葉浩志さんが演じるとのこと!劇場でオリジナルか吹替か、どちらを観るのか、悩ましいところです。楽しみ。


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