見出し画像

youtube&テレビなし育児をしていて思うこと

最近、保育園に15:30頃お迎えに行く日々が続いており、帰ってきてから余裕があって…こんな働き方もいいな〜、なんて思っています。
そんなある保育園帰りのこと。
今日もたくさんわたしに話しかけてくる娘を見て、ふと思いました。
ここ数ヶ月、娘はyoutubeやテレビなどの映像コンテンツを見ていないなあ、と…。

見せていた時期もあるのですが、
最近は「見たい」という気持ちにもならないようで、「見せてー!」とねだられることもありません。
そんなここ数ヶ月のyoutube&テレビなし育児をしていて感じたことを、今日は書いてみようと思います。

もともと、わたし自身がテレビが好きな子どもではありませんでした。
なんでか分からないけれど、小中高とテレビは全然見ていなくて、一人暮らしのときなんてテレビは家にありませんでした。
でも全然不便さを感じていませんでした。

テレビから流れる情報が、ネガティブなものばかりだと気がついたのは小学生の頃。
「なんでこんな暗いニュースばかり流すんだろう」と夜のニュース番組を見てはっきりそう思ったことを記憶しています。
暗いニュースは視聴率が取れるから、というカラクリを知るのは社会人になってからのことでしたが、
そんなテレビよりも夢中になれることが幸いわたしにはあったので、
自然とどんどんテレビから遠ざかりました。
テレビを見るとしたら、風邪をひいてソファに寝転びながら、借りてきたジブリ映画を見たりするくらい。

でも映画も結構飽きるんですよね…
2時間近く映像に集中出来なくて、結局ストーリーがよく分からなくなりドロップアウトしたことも何度も何度もあります。
たぶん、わたしはあんまり映画とかテレビとかドラマとかと相性が良くないのです。

テレビ&youtubeなし育児生活のはじまり

そんなわたしが子育てをしていると、自然にテレビはつけなくなります。
テレビ番組はわたしも見ないし子どもにも見せません。(お母さんといっしょも見たことがないです)
でも数ヶ月前までは、youtubeをテレビに繋いで子どもに見せていたことがありました。

それがひょんなきっかけから、子どもに映像をほとんど見せない日々が始まります。
2歳ちょうどの頃でした。

そのきっかけの1つは、帰省をしたこと。
帰省をすると、子どもにとっては周りに構ってくれる人がたくさんいる環境になります。
そして家も普段のお家より広いのでいろいろ探検し放題!
そんなこんなで娘はyoutubeよりも楽しい遊びをたくさん経験していきました。

もう1つのきっかけは、トイサブのおもちゃがうまく子どもにハマってくれたこと。
トイサブとは、おもちゃのサブスク。
2ヶ月に1度、子どもの年齢や発達に応じたおもちゃを専門家の方が選んでいくつか送ってくれるサービスのことです。
ここ半年くらい利用しているのですが、
2歳になった頃に届いたおもちゃ達が、本当に本当に娘のツボに入ってくれたのです。
それも、組み立て式の乗り物系のおもちゃやパズルなど、正直なところわたしだったら選ばないであろうおもちゃが、むしろ娘にとっては良かったみたいで、
すごく楽しく遊べるもの見つけたー!という感じで夢中になって遊んでいます。

映像を見なくなった娘の変化


この2つがyoutubeなし育児が始まる大きなきっかけだったかなと思いますが
両方とも偶然のことではあるのですよね。
あと、娘の発達も関係していると思っていて、
「遊びを自分で見つけて、遊びこむ」能力がついてきたのがちょうど2歳になった頃だったのたと思っています。

youtubeを見なくなった娘は、イヤイヤ期真っ只中で手が付けられないほどイヤイヤしたりもしますが情緒がとても安定しています。
そして言葉がぐんっと増えました。たくさん会話するからかな…
それと、夜の寝つきが格段に良くなりました。
これは本当に、、、1時間とか寝かしつけにかかっていた頃が嘘のようです。
寝るのも少し早くなっています。

日中youtubeを見ていた頃も、19時以降は親も子どももテレビやyoutubeを見ないように工夫はしていました。
それでも夜の寝かしつけは大変でした。
もちろんすべてがyoutubeのせいだとは思いませんが、ひとつの要因だったとは思います。

娘がyoutubeをおそらくいちばんたくさん見ていた時期というのが、
1歳代後半の頃です。
わたしにとって、この頃は育児が大変な時期でもありました。
振り返ると、1歳代っていままででいちばん大変な時期でした。
ことばが通じたり通じなかったり。通じても娘ひとりではできないことがたくさんあって、
その度に作業や仕事を中断して娘にかかりっきりになってしまったり…
まあそんな中だからこそ、youtubeに助けられていた面はたくさんありました。

でも、いざyoutubeに頼らない生活を送ってみると、
これはこれでママであるわたしも楽になる部分がいろいろあることに気づき、しばらくはこのスタイルで行きたいな…と思っています。

もちろん、テレビやyoutubeが悪いと言っているわけではないです。
でも、人類が発明したスマホやテレビ、パソコンなどから流れるこれらの映像コンテンツは、やっぱり凄すぎて、その凄さの度合いに人間がついていけていないことも事実だと思います。
つまり、対策が取れないまま、あっという間にその世界に飲み込まれてしまうのですよね。
それが悪ではないと分かりつつも、娘の興味関心が広がるこの乳幼児期に、本当にこれらが必要か?と聞かれると、、、わたしは「いいえ」と答えると思います。

「あそぶ力」をつけるのは、簡単なことではない!:保育の観点から

先ほど、トイサブで娘が遊びこめるようになったと書きましたが、
「遊ぶ力」って、実はすごい能力なんです。
実は子どもたちって自然に遊べるようになるかというとそうでもないとわたしは思っていて、
そこに適した環境がないと、子どもの遊ぶ能力ってなかなか伸びないと思います。
これには時期的なものもあります。
いまわたしが保育で見ている0歳児ちゃんたちも、4月に入園してから、今の時期になってやっと遊べるようになった子がいます。
その子はいま、1歳半です。
感覚として、1歳前半ってあそびが難しいケースが見られることが多いです。
おもちゃがあっても、なんとなく、遊びこめていない感じなんですよね。

遊びがなぜ子どもにとって大切か。
もちろん遊びによってもたらされるものってたくさんあるけれど
わたしは「情緒の安定につながるから」という点が大きいと思います。
自分の夢中になることに没頭する経験があると、自分の好奇心を満たしたい欲が満たされて満足し、
ほかのさまざまなことにも取り組める。
また、他者の遊びや行動を受け入れることができるようになる。
やりたいことをやれると、子どもたちもすっきりした表情になり、次にスムーズにつなげることが出来るのです。

保育では、特に0歳~2歳は「ひとりあそび」を大切にしています。
そのためには、一人ひとりがやりたいことに没頭できる環境を整えること。
おもちゃは複数個準備し、「貸して」をしなくても遊びたいときに遊べるように環境設定したり、
部屋の中にパーテーションを置いてひとりで集中できる空間をつくったり。
そうやって「わたしの遊びがここでは保障される」という実感が、保育者との信頼関係を生み、そして幼児期となる3歳以降、お友だちと共同で遊べる力を育む糧になります。
「わたしの遊びが保障されるのと同じように、他のお友だちの遊びも保障しよう」という気持ちに繋がっていくのです。

まあ、保育園のように完璧にでは出来ないまでも、家庭にあるおもちゃは基本、その子自身のものなので(兄弟がいたりとかしたら全てのおもちゃが自分のものとはなりませんが)
遊び込む経験は家庭でこそつくりやすいとも思っています。

なのでわたし個人としては、そんな大切な遊びの経験を保障するためにも
映像コンテンツに頼りすぎず、できる限り娘の遊び環境を整えていきたいなと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?