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かっこいいすっぽんぽんブス

そんなことある?

アンデルセン童話に『裸の王様』ってあるじゃないですか。心が清い人にしか見えない特別な服を売りに来た商人(詐欺師)に自分が見えない=心が清くないと思われることを恐れ、民衆の前に出るまでそれが誰からも見えない(騙されていた)ことに気づかなかった王様の話。このまとめ方でちゃんと説明になってるか甚だ自信がないけども!
あの話は子供のセリフによって王様が一気に恥ずかしくなるがしかしあとにも引けないみたいな終わり方だったと思うのですが、それは置いといて自分にめちゃくちゃ自信があってクソダサセンスの服を堂々と胸張って着て歩いてる人って、なんかかっこよく見えることありませんか?
センスって難しい概念だと思います。絵でも彫刻でもデザインでも、作家の姿が見えない時はそれ単体に評価軸があるような気が僕もするので「センス」という曖昧なそれは確かにそこにあるように感じますよね。
でもそこにそれを作った作家自身が並び立って出てきた時に、「あれ、なんかよく見える気がする」「あれ、なんか思ってたよりダサく見える気がする」みたいなこと思った人、まあまあいるんじゃないですか?
もしこれで誰からも共感得られなかったら僕がクソ性格悪いことの証明になってめっちゃ面白いんですけどね

周りが(悪い意味で)一歩引いちゃうようなぶっ飛んだ様相の人が、それをなんとも思っていないかのように堂々と胸を張って歩いてたら、なんかそれを「何あれぇ!?」と驚愕の目で受け止めた自分がおかしいような気がしてきてなんとなく受け入れてしまうみたいなこと、あると思うんですよね。「これって私がおかしいの?」状態。
やってる事が非人道的とか他者に迷惑をかけるとか犯罪だとかだとまぁ論外ですし悩まずに通報!通報!なんですけど、他者の服装みたいな自由であるべき項目に対してそういった事ってなかなか出来ないよなと思うのです。

さらにその人が美人だったりするともう訳わかんなくなっちゃうんですよね。美人って何着ても似合う。タンクトップであってもすげぇ長いモヒカンであってもワニのスリッパでも似合ってしまう。これは恐ろしい。さまになってるせいでなんか一周まわってハイセンスにかっこよく見えちゃう。どうしよう。

だから自信がなくても胸張って堂々としてればかっこいいんだよ!

でも僕はブスなので多分変な格好して堂々と歩いてたらかっこいいどころかシンプル不審者になって悪目立ちするんだろうな。

綺麗な読みやすい文章も書けないしオシャレなファッションにも縁がないし、人に誇れるようなところは格別持っているわけではないんだけど、それでもありのままの姿でそれなりに胸を張って立っている僕というちょっと不格好な存在、それをかっこいいと言えるようになりたいですねと思いました。まる。

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