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後脛骨筋機能不全症(PTTD)~病態・症状・リスク・ステージ分類~

PTTDは足部の変形が生じる代表的な疾患です。PTTDでは入院することはないので、クリニックや外来診療がある病院で出会う可能性がある疾患です。


しかし、PTTDの診断でリハビリ依頼が出る事や介入することは少ないです(私見)。私も整形外科に勤務してから、一度もPTTDの診断でリハビリ介入したことはありません。


なぜかというと、PTTDの初期に受診される方は少なく、重度化してから来院されることが多いです。PTTDが重度化すると、足部の変形が著明になっていることが多いので、「足部の変形(扁平足・外反母趾・開帳足)」でリハビリに回ってくることが多いです。

図1

リハビリ依頼が出て、足部(扁平足・外反母趾・開帳足)の評価をしている中で、PTTDを合併している、もしくはPTTDが原因で足部の変形に繋がっていると判断する場合があります。


PTTDの病態や評価方法を知っていれば、単なる足部の変形として見逃すことは少ないです。重度化している場合、どのような介入方法が適切かもわかりますし、重度化の予防も出来ます。


今回の記事では、診断名や足部の変形の裏に潜む、PTTDについてしっかりと病態を理解し、介入できるよう記載していきます!

この記事の内容
・PTTDの病態が理解できる
・PTTDのリスクがわかる
・PTTDのステージ分類がわかる

それでは早速行ってみましょう!


1.PTTDの病態

PTTDは進行性の障害であり、後脛骨筋腱にストレス(摩擦)が生じ、変性・断裂が生じます。腱の変性は、臨床所見が明らかになる前から始まっており、特にストレスを受けやすい部位として、内果後方が挙げられます!


「なぜ?内果後方で後脛骨筋がストレスを受けやすいのか?」

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