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感謝と愛でイケる?

「ファットバイク」で駆ける途中で道の駅「湖北みずどりステーション」に寄った。ここでランチにしたところ、苦手なものを克服してしまうという不思議で良いきっかけがあった。

とんかつ定食頼んだら

泥酢をかけたとんかつときんぴら、魚の甘露煮、しじみの味噌汁の定食。

まずは、右上の魚から。腹を割ってみると卵がぎっしり。ししゃもだった。ちなみに僕はししゃもは大の苦手。卵の食感が口に合わず、給食ではいつも残していた。「じゃあなんで頼んだんや」って突っ込まれそうだが、とんかつに目が眩んで全く気づかなかったのだ。とはいえ、もったいないし、残すのは申し訳ないので食べた。
ただこの食べた瞬間、今までと違う感覚を覚えた。山椒の風味がししゃもとマリアージュして美味しいことに気づいた。さらに、琵琶湖の恵みに感謝し、獲り手や作り手に感謝して食べるとそれも美味しく感じられることも食べ進める要素になった。小骨に気を付けながら、骨の部分以外はほぼ完食した。

きんぴらは滋賀名物「赤こんにゃく」のみじん切りが入っていて甘辛。とんかつの泥酢ソースは酸っぱいのに続いて辛子が追いかけるような酸っぱ辛くて美味しい。しじみの味噌汁は五臓六腑に染み渡る体に優しく美味しい。

給食にて

小学校の給食では、ときどき湖魚使った甘露煮や「赤こんにゃく」「お講汁こじる※」などの地産地消の郷土料理が出てくることが数ヶ月に1回あった。ただ、特にエビ豆の混ぜご飯は苦手で先生への恐怖心から無理して吐きそうになりながら食べることもしばしばでなかなか好きになれなかった。親からも「魚食べなさい」などと言われても拒否して心の底から食べたくなかった。

※大根やすりごまなどを入れた味噌汁。「報恩講」という法事でおもてなしで出されていたことに由来する。地域によってはかぶらを入れたりすることもある。

これも愛?

でも、あれから成長していろんなことに感謝ができるようになって、1人だけという環境柄、不意に出てきた苦手なものを自然に食べるということができた。しかも、京都に移住してからは地元愛が強まって、隣県故に多数出かけていて、SNSで発信して愛を炸裂させている。そんな愛情故で食べられたとしたら、何ともすごいことだ。

アレルギーなど体質的に食べられない以外なら何かいいきっかけで突然食べられるようになったということはあるし、成長して食べられるようになったなんてよくある。嫌々で食べても意味がないし、1人で気負わずに克服するのがベストなのかもしれない。それでも無理なときは無理かもしれないが。

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