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『ブラックライトニング〈シーズン1〉』感想

お気に入り度:★★★・・ 3 / 5 

暴力、汚職、麻薬、差別……危険が数多蔓延る街で、高校教師 ジェファーソン・ピアースが一度は辞めたヒーロー活動に復帰する。新たな戦いの中、ジェファーソンは30年前の連続失踪事件に関わる巨大な陰謀に近づいていく。

同じくDCコミックスを原作にThe CWで放送されている『アロー』や『フラッシュ』とは異なり、1話完結型ではなく全13話が連続した構成のTVシリーズ。社会問題を扱い、重く暗い雰囲気を漂わせつつも、戦闘場面は特殊効果てんこ盛りで派手なのが特徴。重いと云っても、主人公一家のやりとりに愛嬌があって、重苦しさまでは感じないのが丁度良い。

ジェファーソン・ピアースことブラックライトニングは、そのヒーロー名通りに電気を操る超能力で戦う。単に電気を操るだけでなく、装備品で能力を強化したり、電気技に体術を組み合わせたりしているのが面白い。加えて、よくある「とある街のヒーロー」ながら、怪力の超能力者である自分の娘と共に、父と娘の組み合わせでヒーロー活動をしているのも個性的。

宿敵 トビアス・ホエールのキャラクターもなかなかに面白かった。ジョーカーに代表されるようにDCコミックスの宿敵級の悪役はだいたい変質者気質だが、トビアスは捨て子を拾って育てあげるような一面を持っている等、結構人間味がある。また、今シーズン限りの悪役ではなく、今後何シーズンも活躍していくことを前提とした立ち回りする悪役なのも興味を引かれる。

物語の展開は深刻な問題が起きたかと思えばあっさりと片付くことが多く、しばしば拍子抜けしてしまった。けれど、云いかえれば冗長さを感じない展開の仕方ではあったと思う。


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