yuko*
ここに書き留めたことが、いつの間にか実現してたらいいなっていう思いを込めて。
このひと月は特に、隙あらばアニメを観て過ごした。おもしろいと思う作品は、何故か10年くらい前のものが多いのが興味深い。気に入った作品の傾向を見ると、自己肯定感を上げたいんだなと思った。今まで気づかないふりをしてきたけれど、どうやら「かまってちゃん」が根深いらしい。
見覚えのある誕生日。小ぶりなべっぴんさん。飼ってみたかったラブラドールがセールになっていた。ペットショップに並ぶには月齢が大きくなりすぎていたんだと思う。抱っこさせてもらったらおとなしくて人懐っこい。すぐに連れて帰ることにした。あれから20年。虹の橋の向こうで元気にしてるかな。
玄関を開けて一歩出たら、湿気をまとった暖かい空気だった。まだ4月なのに、ちょっと早くない？ 空は白と灰色のまだら模様。この時期の爽やかな風と青い空が恋しい。そんなに急がなくてもいいんだよ。
そうか、連休か。わかってはいたけど実感はない。そういえば、4月の出勤は昨日までだった。仕事の進捗を把握しないまま4月を終えてしまって焦っている。なんとかなるのもわかっているけど、気になってしまうあたり案外真面目なのかなって思う。
バイクに乗った。2年経っても走行距離は伸びないけど、乗るたびにバイクが楽しくなる。運転も少しずつ自信がついてきた。ふと、静岡までハンバーグを食べに行こうと思った。ひとりじゃまだ不安だから誰かと一緒に。そんなことを考えながら走った。今日はわたしが生まれた日。おめでとう。ありがとう。
久しぶりに空が青い。風が吹いて、春の終わり夏の入口。寒くない、暑くない、このちょうどいい気候がずっと続けばいいのにと思っているうちに、きっと紫陽花が色を付け始めるんだろうな。
「公園にラベンダーみたいな花が咲いてるよ」と教えてくれた。それはたぶん藤の花なのだけど、色味が似てるからそう思ったのだと思う。藤棚ではなく、自生してるように咲いている。花が咲いていることに気がついて、花が好きなわたしに教えたいと思ってくれたことがうれしい。
高校生の恋の話が好き。あの時間はもう戻ってこない。あの3年間は特別だったなって、大人になってからわかった。キラキラしてた。
「ちょっと充電させて」って抱きしめられたら、どきどきしてパニックになっちゃうだろうなあ。そういう体験をしてみたかったな。
タイヤが水を切る。雨粒が屋根を打つ。昼間に聞こえる雨の音は案外心地よい。たまにはいいものだと思った。雨の季節にもそう思えればいいのに。
盛大にお祝いする習慣はないけれど、年に一度、自分のためのホールケーキとプレゼントがあるだけで特別な日になる。誕生日はいくつになってもうれしいと思うのはわたしだけだろうか。今日一日、楽しそうでよかった。おめでとう。
お気に入りの香りを炊いて、アロマディフューザーの灯りひとつで過ごす。眠くなる前のこの時間が一番好き。
好きだと感じるとなんでも、ものだろうが人だろうが視界に入れてしまうし触りたくなる。それはちっとも特別なことなんかじゃなくて、誰でも持ってる普通の感情だったんだなあ。そういう感情が大好きだったと、ふと思い出した。
鶯の歌声。楽しそうに遊ぶ子ども。走る車。昼間の外の様子。日が暮れると、若者の話し声。あったかくなったんだなあ。窓を開けるとわかる世界。
昼間から本を片手に横になって、読みながらいつの間にかうとうとして、読んでた本とは別の世界にいた。その世界が現実ではないと分かったのは途中で目が覚めたからなのだけど、現実と区別がつかない世界だった。ずいぶん長い時間いたように感じたけど、実際は束の間のこと。居心地は悪くなかった。
今日はちょっとダメな日だなー。定期的。
