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【推し】本屋さんで本を買うことが応援になる



本が好きで、本屋さんを避ける

わたしは学生時代の勉強ができず教えることができないので、息子には本を買っている。

その他に「困った時や悩んだ時は本を頼ってほしい」という願いもある。本なら解決のヒントに出会えるかもしれない、解決に向かわなくても気分転換になるかもしれない、自分だけで抱えて苦しまないで本を頼ってほしい。そういう願いもある。

願いが伝わったのかは分からないが、息子はなかなかの本好きになった。わたしも本が好きだが息子は桁違いだ。本屋さんいるときの息子は目が輝いている。夢の国にいるようで、本に囲まれる空間、初めて出会う本たち、その中に知っている本たち、まさにテーマパーク。分かるよ分かる。でもね、4時間も5時間も本屋さんにいられない、夢の国に毎日は行けない、日常生活があるのよ。なんとかなだめて帰宅しても一瞬の隙をついて本を読む息子。そこで俊敏さを発揮せんでいい。こんなにも本が大好きになるなんて全く想像できなかった。

本屋さんを次世代に残したいが

わたしだって本屋さんに入ってしまえば一瞬で2時間が消えてしまうので息子のことをとやかく言えない。とはいえ、休日の度に4~5時間も本屋さんには行けないし、本好き同士だからこそ自制ができなくて生活リズムが崩れるのは少し困るいや困る。それから本屋さんを避けるようになり、オンラインショップの利用が増えた。「便利で有難い時代だな」と思う反面「息子が大人になった時に本屋さんは残るだろうか」と不安になる。

先月、息子のクリスマスプレゼントを探しに地元で大きな駅にある駅近の本屋さんに行ったところ、なんとなんと、リニューアルオープンして売り場が狭くなっていた。お店はまだあって無くなってはいないけども、でも、あの感情をなんて表現したらいいのだろうか喪失感だろうか、呆然としてしまった。

「このままでは息子が大人になる頃には本屋さんが無くなってしまうのではないか?」「個人の本屋さんはもっと苦しいのではないか?」

クリスマスプレゼントに叫んで跳びはねて大喜びの息子を眺めながら「これからはできるだけ本屋さんで本を買う」と決めた。

隙あらば読んでいるクリスマスプレゼント

推しは推せる時に推せ

「本屋さんで本を買う」と決めたのはいいが、時間が溶けるのはちょっと。頼むとしても、本屋さんへ行き、取り寄せをお願いして注文書を書き、到着連絡をしてもらって取り置いてもらって、受け取りに行って支払って、その度に本という夢の世界と日常生活で葛藤するしかも親子で…それはキツイ。もう少し気軽に頼めたらいいのに。せっかくなら個人の本屋さんに。

クリスマスプレゼントを買う前日、友人がこうなることを予測していたかのようなポストを投稿していた。


送料も推し活

驚いたのはメール便での発送。メール便であれば、本に沼らずに本を受け取れる。そのメール便の料金は注文者(つまりわたし)の負担であるが、最寄りの本屋さんへ行く交通費よりメール便の方が安い。片道の交通費よりメール便の方が安い。距離だけで価格を比べるのは誤っているけども、約3kmより約780km移動した方が安いのはどういうこっちゃ。物流業界も大丈夫か?物流業界も無くなってしまうのではないか?メール便代は物流業界を応援すること、つまり推し活。

実はファンなんです

友人が紹介した店主さん、きりたにさんは紡ぐ言葉が素敵で(語彙力)読むと時間の流れが変わるんですよね。その変わる瞬間と変わった流れが好きで、実はひっそりファン。ひっそりと、ブログの更新を楽しみにしている。


見事に合致

💮DMで注文できる→葛藤なく気軽に頼める!
💮推し活→好きな店主さんが経営する個人の本屋さん&物流業界

シンプルに嬉しい。

注文できるかな

▽お店のHP

大きさはどこまでOK?

メール便にも色々ありますが、日本郵便の『クリックポスト』を利用するということで調べると

【クリックポスト】
長さ:14cm~34cm
幅:9cm~25cm
厚さ:3cm以内
重量:1kg以内

クリックポスト/日本郵便

ふむふむ、わかった。で、手元にない本の大きさはどうやったら分かるんだ?

ネットの力で解決。

注文方法

めでたく条件をクリアしていたので早速連絡をする。連絡は本屋さんと店主さんのSNSのDMでも本屋さんのメールアドレスでも受け付けてくださるということで、電話が苦手なわたしは安堵する。

わたしはお店のメールアドレスから連絡した。ひっそりファンだったのでSNSのDMをする勇気が出ず(どういうこと)初めてなので真面目な風を吹かそうとメールを選んだ。メールにしたからといって変わるわけがなく今このnoteのわたしとなんら変わらない、真面目な風は吹かなかった。

軽い自己紹介と連絡先、そして重要な本の情報

【必須事項】
□書籍のタイトル
□著者名
□出版社

を明記してメールを送った。

本屋さんに取り寄せを頼むデメリット

ポチって翌日配送のオンラインショップとは違い『手元に届くまで時間がかかる』がある。1~3週間ほど。しかしわたしは読みたい本が渋滞しているので問題ない(本好きあるある積読)。
時間よりも、支払いが不安だった。自分が持っているクレジットカードが対応可能なのは確認したものの、やらかし大臣なので手続きできるか不安だった。

支払いできるかな

とあるネットショップの支払いに苦戦しているところに、本の取り寄せ完了と請求書の連絡がきた。なんという絶妙なタイミング。支払う気はあるのだが、支払える気がしない。とあるネットショップの支払いを中断し、深呼吸をしてから本の支払い手続きを始めた。ら、ポチポチっと終了した。呆気にとられ数秒固まる。どうやらスマートフォンにクレジットカード情報が残っていてそれと連携できたよう。よく分からぬうちに終了し支払いが完了した。”よく分からぬ”というのもどうかと思うが、無事に重大任務を完了し安堵した。不安は杞憂だった。
勢いにのって、とあるネットショップの支払いをリトライしたところスムーズに進み、こちらも完了することができた。いいかんじ、気分よし。やらかし大臣、調子にのる。

ついに届いた!

ふとした時に「あの本は広島から約780kmの旅をするんだなー」「今どこかなー」と想いを馳せていた。

一度は行ってみたい広島。原爆ドームはもちろん、路面電車に乗りたい、広島風お好み焼きを食べたい。そんな広島から本が届く。わくわく。

数日後、やることに追われていたら「ママ!お荷物!ぼくへのプレゼント?!」と息子がやってきた。本屋さんのロゴに「うおーついにこの目であのロゴを見てるー!」「本当にあの広島から届いたんだ!」と感動。


息子へのプレゼントではないが、息子が先に読む。

「ママ、これ大事なことが書いてあるからちゃんと読んで」

「広島かー広島、広島…」ぼーっとまた想いを馳せる。「広島、広島!!もしや!!」と封筒と本を嗅ぐ。お好み焼きの匂いはしなかった。そりゃそうか、お好み焼き屋さんに本を頼んでないもの。お好み焼きの匂いはしないけども、送り主の住所にはしっかり”広島”の文字がある。この本は本当に広島から長い旅をして我が家に来たんだ。本屋さんに到着するまでの旅だってあったんだよな。また想いを馳せる。

応援になった

正直、本屋さんに本の取り寄せをお願いすることは『本屋さんの仕事を増やして迷惑になるのでは』と思っていました。わたしがそう思っているとは知らず、店主さんはとても喜んでくださり「こんなに喜んでもらえるんだ」と思い込みを壊すことができました。

事務的なやりとりではなくて、まるでお店で顔を合わせておしゃべりしているような、そういう温かいものが流れ、ふと、お店のHPに

”コンセプトは「談話室」。
日々いろいろな会合が開かれ、人々が集う公民館の談話室のような本屋。”

Lounge B books 、当店について

とあったのを思い出し「あーーー”談話室”!この温かいやつ!店主さん体現している!」と感動。


本屋さんに限らずですが、今あるモノが今後もあるとは限りません。この激動の時代は特にそうです。小学生のわたしに「本には紙の本と電子書籍があって、電子書籍の本はパソコンで読めるんだよ、本だからページをめくることだってできるよ」と話しても理解できないでしょう。「ドラえもんの話し?」と想像するのがやっとなはず。大切なモノはこれからも味わうために買うことを通して応援していきましょう。もちろん、無理のない範囲で。

▽WEB SHOPでは文芸作品を中心に店主さん選書の本に出会えます。まるで店内を歩いているようです。


おまけ

『広島で叶えたい夢』に”Lounge B booksのお店に行く”も加わりました。




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